大腸がんの予防法
食物繊維を含む食事
食物繊維の摂取が少ないと大腸がんになりやすいという報告があります。しかし、多くとればとるほど予防効果も上がる、というものではないようです。バランスの取れた食事が必要です。
その他に、ニンニクやカルシウムを含む食事には大腸がんの危険性を下げる効果があると期待されていますが、まだ結論は出ておらず今後の研究結果が待たれます。
生活習慣の改善
禁煙、適度な飲酒を心がけ、食事では赤肉や加工肉の取りすぎに気を付けることが重要です。また、肥満を避けて適度な運動を行うことも大腸がんを予防するために勧められています。
定期的な大腸がん検診
初期の大腸がんでは症状がみられないことが多いです。大腸がんが増え始める40才を過ぎたら大腸がん検診を受けましょう。便の表面をこすって提出する便潜血検査は体の負担がなくできる検査です。がんによる死亡の中で大腸がんは女性で一番多く、男性では肺がんに次いで二番目に多いです。大腸がんは早期に発見されれば、生存率が高いがんです。大腸がん検診を受けることで、早期に大腸がんを発見することができ、大腸がんによって死亡する確率を約60%減らせると言われています。40才を超えたら毎年大腸がん検診を受けましょう。
「大腸がんになりやすい人」についてよくある質問
ここまで大腸がんになりやすい人の特徴を紹介しました。ここでは「大腸がんになりやすい人」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
女性が大腸がんを発症した場合、どんな原因が考えられますか?
和田 蔵人 医師
男性と同様に、喫煙や過度の飲酒、赤肉・加工肉の摂取過多がある場合が考えられます。また、家族歴がある場合には遺伝性の影響も考えなければなりません。男性と比較して女性で大腸がんによる死亡が多い原因の一つに、大腸がん検診の受診率が低いことが挙げられます。40歳を過ぎたら大腸がん検診を受けましょう。
大腸がんの原因となる可能性の高い食生活や食べ物について教えてください。
和田 蔵人 医師
大腸がんと関係している食べ物は、赤肉や加工肉です。多く摂りすぎることで大腸がんのリスクが上がります。また、食物繊維が少ないと大腸がんが発生しやすいとも言われています。バランスの良い食生活が重要です。
大腸がんを発症しやすい年齢層はありますか?
和田 蔵人 医師
大腸がんは40歳代から増え始め、50歳代以上で急激に増加します。このため、40歳以上では大腸がん検診の定期的な受診が大切です。
配信: Medical DOC