「盲腸癌の予後」はご存知ですか?症状や虫垂炎との見分け方も解説!【医師監修】

「盲腸癌の予後」はご存知ですか?症状や虫垂炎との見分け方も解説!【医師監修】

盲腸癌についてよくある質問

ここまで盲腸癌の予後を紹介しました。ここでは「盲腸癌」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

盲腸癌の検査方法について教えてください

甲斐沼 孟(医師)

盲腸癌が疑われる場合に行う検査としては、血液検査・CT・MRI・注腸造影検査・大腸カメラなどがあります。血液検査では、がん細胞が作り出すたんぱく質を調べる「腫瘍マーカー」という項目が重要です。この検査をすることで、体内に腫瘍があるか・どの部位に腫瘍があるかを大まかに知ることができます。また、CT・MRI・注腸造影検査などの画像検査では、がんの位置・広がりを確認します。大腸カメラでは、カメラを通して腫瘍の様子を確認できるほか、必要に応じて組織を採取し生検も可能です。

盲腸癌の生存率を教えてください

甲斐沼 孟(医師)

記事の冒頭「盲腸癌の予後」でも触れたとおり、盲腸癌は早期に発見すれば5年生存率は90%以上と予後の良い癌です。しかし、ステージ3以上になると5年生存率は急激に低下し80%を切ります。このようなデータからも、早期発見・治療が非常に重要だということがおわかりいただけるでしょう。

盲腸癌の余命は?

甲斐沼 孟(医師)

余命とは、患者さんの年齢・性別・既往歴・全身状態・治療内容・ステージごとの5年生存率などを総合的にみて主治医が予測するものです。また余命の予測には明確な基準や計算方法がありません。そのため、患者さんを限定せず盲腸癌の平均的な余命を明示することは困難です。しかし、おおよその指標としては上記の「5年生存率」が役立ちます。

編集部まとめ

盲腸癌は、ほかのがんと同じくステージにより予後・5年生存率が大きく変わります。そのため、早期発見することが良好な予後につながるでしょう。

しかし、盲腸癌を含む大腸がんは初期症状が出にくいとされています。そのため、早期発見のためには、まず定期的に検診を受けることが大切です。

また盲腸癌では貧血がみられる場合もあります。腹部症状に限らず、気になる症状があれば早めに医療機関を受診することをおすすめします。

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