「花粉症のアレルギー検査」はどこで受診できるの?費用についても医師が解説!

「花粉症のアレルギー検査」はどこで受診できるの?費用についても医師が解説!

「花粉症のアレルギー検査」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「花粉症のアレルギー検査」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

花粉のアレルギー検査は耳鼻科・眼科・皮膚科等どこで受診できますか?

小鷹 悠二 医師

アレルギー検査は、耳鼻科、眼科、皮膚科、内科など広く一般的に行われています。鼻汁好酸球検査は通常耳鼻咽喉科でのみ行われます。また、受診先のクリニックや病院によって採用している検査が異なります。特にドロップスクリーンは検査を行うための機械が必要となりますので、希望される場合は受診前に問い合わせすることをおすすめします。

花粉症のアレルギー検査は痛いですか?血液検査が必要ですか?

小鷹 悠二 医師

鼻汁好酸球検査は鼻汁を採取するだけなので、痛みはほぼありません。血液検査は種類があり、通常の血液検査による特異的IgE抗体検査や、VIEW39、MAST48といったスクリーニング検査では採血が必要になるため、採血による痛みは生じます。イムノキャップラピッドやドロップスクリーンによる検査は、指先から血液を数滴採取するだけになるため、ごく僅かに痛いと感じる場合もありますがお子様でも十分施行可能な検査になっています。

花粉症のアレルギー検査結果はどれくらいで出ますか?すぐわかりますか?

小鷹 悠二 医師

アレルギー検査検査では、結果がでるまでに、通常の採血による検査はおよそ1週間程度の時間がかかります。イムノキャップラピッドではキットを用いて迅速検査が行えるため、20分程度で結果がわかります。ドロップスクリーンでは30分程度で結果がわかります。

花粉症のアレルギー検査の時間はどれくらいかかりますか?

小鷹 悠二 医師

鼻汁好酸球検査、採血検査、指先採血検査いずれも数分以内で終了するごく簡単な検査です。

花粉症治療の薬はアレルギー検査の結果によっても異なりますか?

小鷹 悠二 医師

アレルギー検査は、まずは症状によって治療法を選択します。アレルギー症状を抑える抗ヒスタミン薬などを用いることが一般的です。ただし、アレルギー検査の結果によって治療法が異なることもあります。スギおよびハウスダストアレルギーがある場合、舌下免疫療法という選択肢があります。舌下免疫療法は、アレルゲン物質を長期に舌下(舌の下側)に毎日投与することで体質を変え、アレルギー症状全般を改善することを目標とする治療法です。舌下免疫療法を開始するためにはアレルギー検査によってアレルギー性鼻炎と確定診断する必要があります。また、重症の花粉症に対してはゾレアという注射薬があります。ゾレアでは抗体の量によって点滴で投与する薬の量を調節する必要がありますので、血液検査が必須となります。

まとめ症状がある場合には花粉症のアレルギー検査をぜひ受けてみましょう!

スギやハウスダストをはじめとした、アレルギー性鼻炎や花粉症で悩んでいらっしゃる方は非常に多いです。アレルギー性鼻炎で使う薬が変わらないなら検査は必要ないのでは?と聞かれます。しかし、検査によって症状の原因を確認しておくことで、症状が軽いうちから対策と治療が可能です。また、舌下免疫療法によって根本的に近い治療も選択できるようになってきました。一度検査したら、症状が変わらない限り定期的に検査するようなことは必要ありません。もし花粉症を疑う症状があるなら、一度アレルギー検査を受けることを検討してください。

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