俳優・橋爪淳が「大腸がん」を公表 前兆となる初期症状や原因を医師が解説

俳優・橋爪淳が「大腸がん」を公表 前兆となる初期症状や原因を医師が解説

大腸がんの治療法

内視鏡治療

「リンパ節転移の可能性がほとんどなく、腫瘍が一括切除できる大きさと部位にある」場合には内視鏡治療の適応になります。治療法には内視鏡的粘膜切除術(EMR)と内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)があります。EMRはスネアと呼ばれる金属の輪を病変にかけて切除を行い、ESDは専用のナイフで病変の周囲の切開や剥離を行います。
EMRの場合は2-3日、ESDの場合は約1週間の入院が必要となります。治療後は特にリハビリは必要ありません。

手術

大腸がんが進行している場合には、消化器外科でリンパ節郭清(がんの周辺にあるリンパ節の切除)を伴った結腸切除術が行われます。おおよそ1〜2週間の入院が必要となります。
手術後は、早期のリハビリが早期退院につながるとされています。手術翌日より立ち上がったり、歩いたりする早期離床を行うことが多いです。

化学療法

化学療法には、①術後再発抑制を目的とした補助化学療法と②延命や症状緩和などを目的とした切除不能進行・再発大腸癌に対する薬物療法があリます。
化学療法には点滴や内服薬など複数の種類が存在し、入院が必要な場合も外来で行える場合もあります。

すぐに病院へ行くべき「大腸がんの初期症状」

ここまでは大腸がんの初期症状を紹介してきました。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

強い腹痛や嘔吐を繰り返す場合は、消化器内科へ

大腸がんが進行すると通過障害をきたし、腹痛や便秘などの症状をきたす場合があります。
がまん出来ない程の強い腹痛や嘔吐を繰り返す場合には腸閉塞(腸が腫瘍などによって閉塞し内容物が停滞した状態)の可能性があります。またがんからの出血によって血便が認め、回数や量が多い場合には貧血が進行する可能性があります。
いずれの場合にもすぐに消化器内科を受診するようにしましょう。その際症状が強く、自家用車での移動が困難な場合には救急車を要請しましょう。

受診・予防の目安となる「大腸がん」のセルフチェック法

・血便がある場合

・便秘、便が細くなった場合

・めまい、ふらつき、息切れなどの貧血症状がある場合

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