俳優・橋爪淳が「大腸がん」を公表 前兆となる初期症状や原因を医師が解説

俳優・橋爪淳が「大腸がん」を公表 前兆となる初期症状や原因を医師が解説

大腸がんの主な原因

大腸ポリープ

大腸がんの主な原因として腺腫と呼ばれる大腸ポリープが挙げられます。腺腫が少しずつ大きくなり、大腸がんへ移行しますが6mm以上のサイズになるとがん化のリスクが高まるとされており、内視鏡での切除が推奨されています。主な診療科は消化器内科です。

生活習慣の乱れ

大腸がんの主な原因として生活習慣の乱れが挙げられます。食生活の欧米化による脂肪や肉類の過剰摂取、運動不足や肥満、飲酒も原因とされています。

大腸がんの家族歴

大腸がんの家族歴は、大腸がんの主な原因とされています。また家族性大腸ポリポーシスという、大腸に多数のポリープ(腺腫)が発生する遺伝性疾患では放置するとほぼ100%大腸がんを発症するとされています。主な診療科は消化器外科で、治療法は結腸切除術です。

大腸がんの検査法

便潜血検査

大腸がんの検査として便潜血検査があります。日本では40歳以上において2回の便潜血検査が検診に含まれています。便の中に血液の反応があるかどうかを調べる検査で、1回でも陽性であれば下部消化管内視鏡検査を行います。自宅で便を容器に採取してもらうため入院は必要ありません。

下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)

下部消化管内視鏡検査は大腸がんの診断において、がん自体を直接観察でき、組織検査を行うことができる必須の検査です。主に消化器内科で行います。検査前日に下剤、当日に腸管洗浄液を内服していただき検査を行います。
通常は外来で検査可能ですが、高齢者などにおいては検査の負担なども考慮し2、3日入院して行う場合もあります。

CT検査

CT検査は肝臓など他の臓器への転移やリンパ節転移(がんが最初に発生した部位からリンパ液の流れに乗って広がった状態)の診断に有用です。また大腸がんによる通過障害の有無を体に負担をかけずに確認することができます。外来で検査可能なため入院は必要ありません。

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