生活が苦しく、借金をしようか迷っています。「一度だけ」の利用であれば問題ないですよね?

家計の収支バランスが悪いと、借金に頼らざるを得ないケースも出てきます。借金せざるを得ない状況に陥ったら、生活を見直さなければなりません。
 
本記事では、初めて借金をすることが多い年齢や、実際に借金をする際の注意点を解説します。

初めて借金することが多い「年齢」とその理由は?

「ベンナビ債務整理」を運営する株式会社アシロ(東京都新宿区)が20~69歳の男女でお金を借りた経験のある780人を対象に行った「借金の実態調査」によると、借金をしたことがある人の内、65.0%が20代までに借金をしていることが分かりました。

 

「20歳~25歳」と回答した人が最も多く、次に多いのが「26~30歳」です。また、借金の理由で最も多かった回答は「生活費の補填のため」でした。

 

若い人は、収入が低く抑えられているケースが多いでしょう。収入と支出が均衡している状況だと、突発的な支出が発生すると一気に赤字転落してしまうケースが考えられます。

 

特に、学生から社会人になり、初めて一人暮らしをする人は家計管理の方法やコツを知らないケースがあります。「入った分だけ使ってしまう」という状況だと、貯蓄はおろか、生活費が増えると手取りの収入だけで生活できません。

 

「気付いたら生活費が足りなくなっていた」という状況に陥ったら、収入を増やすか支出を減らすしかありません。すぐに収入を増やす手だてがなく、すでに生活費が不足している場合は、借金に頼ることになります。

 

ローンを返済しながら家計を見直すポイント

生活費が不足して借金に頼ってしまった場合、返済を行いつつ家計を見直す必要があります。借金は返済期間が延びるほど総返済額が増えるため、できるだけ早く完済を目指しましょう。

 

例えば、月収20万円の若手会社員がカードローンで10万円を借りた状況をシミュレーションします。

【返済条件】

●借入額:10万円

●借入利率:18.0%

●返済期間:6ヶ月

上記の場合、毎月返済額が1万7552円となり、支払利息は総額で5312円となります。計画的に返済するために、収入が入ったら先に返済を行い、残りの収入で生活を送りましょう。返済が遅れると利息が膨らむため、総返済額も増えます。そのため、完済するまでは返済に重きを置いて生活を送りましょう。

 

そもそも借金に陥った理由として考えられるのは、「無駄な支出が多いこと」です。漫然と支払っている無駄な支出や、節約できる固定費(通信費や光熱費)があれば、見直しを行い家計の改善をしましょう。

 

特に、固定費は一度見直せば節約効果が持続します。現在の通信費が月8000円の場合、格安SIMに乗り換えて月3000円になれば毎月5000円の節約です。

 

返済期間中にボーナスがある場合は、ボーナスを返済に充てましょう。基本給を上げるのは簡単ではない以上、ボーナスをはじめとした臨時収入があれば返済に充てるべきです。

 

無事に完済できたら、二度と借金に頼らないで済むように生活を改めましょう。計画的に先取り貯蓄を行い、残りの収入で生活する癖を身に着ければ、借金に頼るリスクは減ります。

 

また、勤務先に財形貯蓄制度がある場合は、活用を検討しましょう。自動的に貯蓄できる仕組みを作り、余計な支出をカットする意識を持てば、健全な家計運営ができるでしょう。

 

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