「メラノーマの進行速度」はご存知ですか?検査方法についても解説!医師が監修!

「メラノーマの進行速度」はご存知ですか?検査方法についても解説!医師が監修!

メラノーマの進行速度についてよくある質問

ここまでメラノーマの症状・タイプ別分類・検査方法などを紹介しました。ここでは「メラノーマの進行速度」についてよくある質問に、Medical DIC監修医がお答えします。

メラノーマが進行すると見た目はどのように変化しますか?

高藤 円香医師

メラノーマが進行すると、表皮に黒色のシミの形態でとどまっていたものが、時間の経過で基底膜を破壊して真皮内に浸潤し増殖を開始します。さらに進行すると隆起性病変や潰瘍性病変となってリンパ節やほかの部位に転移する確率が高くなるでしょう。また、内臓への転移を確認することもあります。

メラノーマのタイプによって進行速度に違いはありますか?

高藤 円香医師

メラノーマはタイプによって進行速度が違います。

悪性黒子型:10~40年程

表在拡大型:数年

結節型:短期間

末端黒子型:数ヵ月~数年

粘膜型:数ヵ月~数年

メラノーマは短期間で進行するものもあります。また、治療方法は手術・放射線療法・薬物療法などがありますが、発見が遅れると完治が難しくなるでしょう。早期発見が治療の効果を挙げることになるので、気になる症状があれば速やかに皮膚科を受診しましょう。

編集部まとめ

メラノーマ(悪性黒色腫)は、皮膚の色素細胞ががん化した皮膚がんの一種です。一見するとほくろのようですが大変悪性度が高い腫瘍です。

また、発生すると進行が速いものもあり切除しても再発や転移が多いことも特徴といえます。

なお、放置すると1~2ヵ月程で全身状態が変わることや、発見しにくい部位に発生や転移がみられることもあります。

そのため、入浴や着替えをするときに鏡で全身をチェックする習慣を身につけることで早期発見につながるでしょう。

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