69歳の夫が死亡。年金を「70歳」から受け取る予定だったけど、これまで支払った保険料は「無駄」になるの? 妻が受け取れる年金についても解説

原則65歳から受給開始となる年金の受け取りを遅らせる繰下げ受給。繰り下げることでもらえる年金額が増加しますが、受給開始前に夫が亡くなってしまった場合、支払った保険料は「無駄」になってしまうのでしょうか。
 
繰下げ受給待機中に夫が亡くなった場合、どのような扱いがなされるかについて解説します。

未支給年金を受け取ることができる

年金の繰下げ待機期間中だった場合、65歳から亡くなるまでに受け取るはずだった年金を未支給年金として一括で受け取ることができます。ただし、65歳時点の年金額で算定され、繰下げ受給による増加分は加味されません。

 

また、受け取るには遺族からの請求が必要なことと、請求した時点から5年以上前の年金は時効により受け取ることができない点に注意してください。

 

遺族年金という制度がある

年金を受け取る予定の人が亡くなった場合に、のこされた家族が一定の要件を満たしていれば「遺族年金」を受けられる制度があります。

 

夫が社会保険料を滞納せずに支払っていたのであれば、支払った保険料が無駄にならない可能性が高いです。遺族年金について、解説していきます。

 

遺族年金とは

遺族年金には「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」があり、亡くなった人の年金保険の加入状況やのこされた家族の状況に応じて、いずれかまたは両方が支給されます。

 

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