エアコンの使用が習慣化してしまい、暖房をつけっぱなしで過ごしていることがあるかもしれません。しかしふとしたときに、暖房が必要なほどの寒さではないことに気がついて、「もったいない」と感じることもあるでしょう。
本記事では、エアコンの暖房を24時間つけっぱなしにした場合、どのくらいの費用がかかるのかについて解説します。
電化製品の電気代はどうやって計算する?
最初に基本ポイントとして、電化製品の電気代を計算する方法をご紹介します。計算式は以下の通りです。
電化製品の電気代=消費電力(キロワット)×使用時間(1時間あたり)×電気料金単価(円/キロワットアワー)
※「再生可能エネルギー発電促進賦課金」や「燃料費調整」などは割愛しています。
例えば、消費電力500ワット(0.5キロワット)の電化製品を1時間使う場合、電気料金単価が31円/キロワットアワーだと、電気代は以下のように計算できます。
0.5(キロワット)×1(時間)×31(円/キロワットアワー)=15.5円
エアコン(暖房)をつけっぱなしにすると電気代はいくら?
エアコン(暖房)をつけっぱなしにした場合、1日にどれくらいの電気代がかかるのかをシミュレーションした結果は、表1の通りです。
※電気料金単価が31円/キロワットアワーで計算。
表1
広さの目安 | 6畳用 | 8畳用 | 12畳用 | 20畳用 |
---|---|---|---|---|
使用電力量 | 440ワット | 515ワット | 915ワット | 1630ワット |
24時間分の
電気代の目安 |
約327円 | 約383円 | 約681円 | 約1213円 |
※ある機種の期間消費電力量を参考に筆者作成
上記の計算はおおまかな計算です。実際の使用条件や製品のパフォーマンスなどにより多少の誤差は出ることが考えられるため、あくまで参考としてのシミュレーションをしています。
エアコンの消費電力は対応畳数や年式により変わる
エアコンの消費電力は、製品により異なります。表1の結果からも分かるように、対応畳数が多いほど一般的に消費電力は高くなるため、電気代をおさえたい場合は、部屋のサイズに適したエアコンを選ぶ必要があるでしょう。
別の点として、古いエアコンは新しいエアコンよりも消費電力が高い傾向にあります。
経済産業省 資源エネルギー庁「家庭向け省エネ関連情報 機器の買換で省エネ節約」によると、「家電製品を始めとする近年のエネルギー消費機器は、効率が大幅に向上しています。」と述べています。
最近の省エネタイプのエアコンは、10年前の製品と比べて約17%の省エネを達成できることもあるようです。
配信: ファイナンシャルフィールド