大学時代の友人に「25歳で月収24万」と言ったら心配されました。この給与なら転職するべきでしょうか……。

一般的に、日本では経験や年齢を重ねることで収入も増える傾向があり、20代で高収入を得ている割合は多くありません。ただ、収入は働き方や職業などによるため、転職するのもひとつの方法といえます。また、さまざまな資格を取得すれば、それによって収入が増えるケースも少なくありません。
 
本記事では、25歳の平均月収や同年代で平均より高い収入を得られる職業などを解説します。

25歳で月収24万円は特別少ないわけではない

厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、日本の平均月収は31万1800円(男性34万2000円、女性25万8900円)となっています。こちらの数字は年齢を問わず、平均的な月収を出したものです。

 

・25歳~29歳の平均月収は約25万円

同調査の結果、25~29歳の平均月収は25万1200円であるとわかっています。男女別に見ると、男性は25万9300円、女性は24万800円です。こちらの平均月収でもわかるとおり、25~29歳の平均月収は24~25万円となっているため、25歳で月収24万円は平均的な収入であるといえます。

 

・25歳~29歳で大学卒業者の平均月収は約27万円

25~29歳で最終学歴が大学だった場合の平均月収は26万5200円(男性27万2800円、女性25万5900円)でした。そのため、今回の例でいえば、大学時代の友人が月収24万円という話を聞いて心配したのは、大学卒業者の平均月収より2万円ほど少ない点からと考えられます。

 

ただ、こういった平均月収は年齢の幅があることなど、まったく同じ条件ではないため、一概に大学卒業者の平均より少ないとはいえません。

 

例えば、最も多い東京在住者の平均月収は37万5500円ですが、最も少ない宮崎県の平均月収は24万9600円です。このように、都道府県でも平均月収が大きく異なるため、同学歴であっても住んでいる地域によって収入が異なる点にも注目する必要はあるでしょう。

 

転職する場合に注目したほうがよい点

こちらでは、厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」が発表した「第5表 産業、性、年齢階級別賃金及び対前年増減率」を参考にしました。さまざまな産業があるなかで、平均月収が高い産業3つは「電気・ガス・熱供給・水道業(27万9800円)」「学術研究、専門・技術 サービス業(27万9800円)」「情報通信業(27万9000円)」です。

 

そのため、将来的に収入を増やしたい場合は、こういった産業に転職することを検討するのもひとつの方法といえます。

 

・福利厚生にも注目

収入面だけではなく、福利厚生面にも注目しましょう。企業によって、その会社独自の福利厚生を導入しているケースもあります。生活にもかかわってくるため、自分に合った福利厚生が導入されているかどうかをチェックすることが大切です。

 

例えば、キャリアアップを目指す社員のために、資格取得支援やセミナー参加費などのサポートをしているところもあります。

 

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