気温が高くなるにつれて暖房器具の出番が減る春は、電気料金も下がるように思えます。しかし「春になって電気代が減ったと思ったのに、使用料金を見たら想像以上に高かった」とガッカリするケースは決して珍しくありません。
本記事では、春にかかる電気代の相場や春に電気代が意外と高くなる理由、春に節電する方法などを紹介します。
春の電気代は平均でどのくらい?
総務省統計局が発表している家計調査によると、2023年における2人以上の世帯のうち、勤労者世帯の電気代平均は以下のとおりです。
1月:1万7640円
2月:1万8824円
3月:1万7323円
4月:1万3515円
5月:1万1040円
6月:9141円
7月:8431円
8月:9766円
9月:1万668円
10月:1万536円
11月:9501円
12月:9836円
この結果を見ると、春(4~6月)は冬(1~3月)に比べると電気代は安くなっています。しかし、夏(7~9月)、秋(10~11月)よりは高いです。したがって、暖房器具の出番が減ったからといって決して電気代が安くなるわけではありません。むしろ冬に次いで電気代が高い季節です。
春に電気代が高くなりやすい理由
春は気温が上下しやすい季節です。日中は暖かくても朝晩は冬と同じくらい冷え込む日も珍しくありません。温暖な一部の地域を除いて、暖房が完全にいらなくなるのは5月に入ってからといった地域も多いでしょう。
つまり、春はまだまだ暖房が必要なことが電気代が高くなる理由の1つです。なお、主な暖房器具の電気代の目安は以下のとおりです。
●消費電力710W10畳用のエアコン:1時間あたり約21円
●カジュアルコタツ:1時間当たり約2~4円
●10畳用オイルヒーター:1時間当たり約15~21円
※(電気代は、全国家庭電気製品公正取引協議会が提示する電力料金の目安単価である1kWhあたり31円で計算)
また、暖房はつけてから部屋が暖まるまでが最も電気代がかかるため、寒い時間だけ暖房を入れ、暖かくなったら消すを繰り返すと電気代が高くなりがちです。
配信: ファイナンシャルフィールド