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ストレスホルモン「コルチゾールの働き」はご存知ですか?医師が徹底解説!

ストレスホルモン「コルチゾールの働き」はご存知ですか?医師が徹底解説!

コルチゾールの働き

コルチゾールの働き

コルチゾールは多様な働きを持っています。以下にその代表的な働きの例を挙げて整理していきましょう。

血糖値をあげる

肝臓での糖の産生を促進して血糖値を上昇させます。また、筋肉や脂肪では、インスリンによる糖の取り込みを抑えインスリン抵抗性を示すようになります。これらの働きにより血糖値は上昇し、糖尿病を合併しやすくなります。

タンパク質の代謝

骨格筋などの蛋白質の分解を促進し、アミノ酸が血中に放出されます。このアミノ酸が肝臓で糖を作る原料となります。

脂質代謝への働き

脂肪組織での脂肪の分解を促進し、遊離脂肪酸をエネルギー源として供給します。

抗炎症作用・免疫抑制反応

炎症性のサイトカインの産生を抑え、炎症反応を鎮める働きがあります。T細胞を中心とした細胞性免疫を抑制して自己免疫反応やアレルギー反応を抑える一方、感染症に対しての免疫反応も弱め、感染症のリスクは上昇します。

血圧や電解質への働き

尿中のナトリウムの排泄を減少させ、体内でのナトリウム濃度が上昇することで体液量が増加します。これにより、血圧が上昇し、高血圧を合併することもあります。

体内のコルチゾール値が高くなるとどんな症状が現れる?

体内のコルチゾール値が高くなるとどんな症状が現れる?

満月様顔貌など体の変化

体内のコルチゾール値が高くなると、特徴的な症状があらわれます。顔がむくんだように丸くなる満月様顔貌、頸部~肩甲部に脂肪が沈着して盛り上がる野牛肩、四肢は細いにも関わらず体幹に脂肪が蓄積する中心性肥満、皮膚が薄くなる皮膚菲薄化、腹部などに皮膚が伸展されることにより生じる腹部赤色皮膚線条、近位筋の筋力低下などがみられるようになります。
これらの体の所見はクッシング症候群の特徴的な所見です。

糖代謝異常

コルチゾールによって肝臓での糖産生が促進され、筋肉や脂肪組織でのインスリンによる糖の取り込みが阻害されます。これらの働きにより血糖値が高くなり、糖尿病を発症しやすくなります。

高血圧

コルチゾールはミネラルコルチコイド作用も持っており、腎臓でナトリウムの再吸収を亢進して体内でのナトリウム濃度を上昇させ、体液量を増やします。また、心拍出量が増加し、収縮期血圧が上昇します。末梢の血管抵抗を増加させる作用もあり、循環血液量が増加することと合わさり血圧が上昇しやすくなるのです。

骨粗しょう症

コルチゾールが過剰となると、若年での圧迫骨折が起こりやすくなり、このため低身長や背部痛がみられることが多いです。若いにも関わらず椎体の圧迫骨折を認める場合には、整形外科や内分泌内科で相談をしてみましょう。

うつ症状

コルチゾールの分泌が過剰になるとうつ病の発症が多くなることが分かっています。はっきりとした機序はよく分かっていません。しかし、コルチゾールの過剰以外でもうつ病となる事もあるため、気分の落ち込みや集中力の低下、睡眠障害など気になる症状がある場合にはまず精神科や心療内科を受診してみましょう。

配信元: Medical DOC

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