血液検査の「白血球」の異常で気をつけたい病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「白血球」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
白血病
白血病とは、血液細胞のもとになる造血幹細胞ががん化したものです。急性・慢性、骨髄性・リンパ性に分類されます。がん細胞が増えることで正常な血球が作れなくなり、貧血、鼻血などの出血症状、関節痛、発熱などが現れます。疑わしい場合は血液内科を受診しましょう。
肺炎
肺内で病原体が増殖し炎症を起こした状態です。咳、痰、息切れ、発熱が主な症状ですが、高齢者では「元気がない」「食欲がない」といった不明瞭な症状だけのこともあります。内科を受診し、レントゲンや血液検査で診断を受けましょう。
再生不良性貧血
造血幹細胞が減少し、白血球・赤血球・血小板のすべてが減少する病気です。感染症にかかりやすくなる、疲れやすい、出血しやすいといった症状が出ます。骨髄検査が必要になるため、血液内科での精査が不可欠です。
膠原病
関節リウマチやSLEなどの慢性炎症性疾患の総称です。原因不明の発熱や倦怠感が続く場合は、免疫系の異常が白血球数に現れている可能性があるため、内科で相談しましょう。
「白血球の正常値」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「白血球の正常値」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
健康診断の血液検査で白血球の正常値はどれくらいでしょうか
伊藤 陽子(医師)
白血球の正常値は、3300〜8600/μLです。一般的に3000以下、10000以上では再検査が勧められます。
白血球の数値が10000のとき、他にも注意すべき血液検査の項目はありますか?
伊藤 陽子(医師)
白血球数が10000の場合、感染や炎症に伴う上昇が考えられるため、CRP(C反応性蛋白)も同時に測定し、炎症の原因を推測したり、炎症の程度を確認することが多いです。
健診で白血球の数値が異常だった場合、すぐに内科などを受診したほうが良いでしょうか
伊藤 陽子(医師)
軽い風邪などの思い当たるところがある場合には、調子が改善した後に再検査をしても良いでしょう。しかし、体調不良を伴っている場合や、数値がかなり高値となっている場合には血液疾患の可能性もあるため、早めに内科を受診してください。
風邪が治ったばかりで血液検査の白血球の数値が引っかかったら再検査が必要ですか?
伊藤 陽子(医師)
風邪が治った直後には白血球が低くなることも多いです。通常は1週間程度で改善しますが、血液疾患を合併している可能性もゼロではないため、再検査を受けることをお勧めします。

