牛乳のカルシウム量は?メディカルドック監修管理栄養士が栄養素・健康効果・牛乳でカルシウムを摂取できるか・保存方法などについて解説します。

監修管理栄養士:
吉田 有里(管理栄養士)
現在デイサービスで管理栄養士として勤務
牛乳とは?

乳牛から搾ったままで処理を加えていない牛乳を「生乳」といいます。この「生乳」を殺菌することで、飲用牛乳になります。一般に市販されている牛乳(普通牛乳)は、乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(昭和26年厚生省令第52号。以下「乳等省令」という)により規格が定められている「牛乳」に相当し、無脂乳固形分8.0 %以上、乳脂肪分3.0 %以上とされています。「生乳」以外の原材料の添加は認められていませんが、原料乳の混合による成分値の調節は認められています。市場には乳脂肪分3.6 %以上の製品がよく流通しています。
生乳又は牛乳からほとんどの乳脂肪分を除去したものを「脱脂乳」、乳脂肪分を高くした「濃厚」と、逆に脱脂によって乳脂肪分を低くした「低脂肪」があります。「濃厚」として乳脂肪分4.0 %以上、「低脂肪」として乳脂肪分1.0 %表示の製品が日本食品標準成分表に記載されています。
牛乳200mlのカルシウム量は?

牛乳200mlに含まれるカルシウム量は、種類や製品によって多少の差がありますが、目安は以下の通りです。
牛乳の種類 カルシウム量(200mlあたり目安)
普通牛乳 約230mg
ジャージー種の生乳 約290mg
低脂肪乳 約250〜270mg前後
一部の高たんぱく質タイプ 約300mg前後
(日本食品標準成分表(八訂)増補2023年)
一般的な市販の牛乳では、200mlあたり200〜230mg前後のカルシウムを摂取できると考えてよいでしょう。
また、高たんぱく質タイプなど一部の製品では、300mg前後のカルシウムを含むものもあります。
日本人の食事摂取基準(2025年版)では、カルシウムの推奨量は、成人男性で750〜800mg、成人女性で650mgとされています。
そのため、普通牛乳を3杯程度(約600ml)飲むことで、1日の推奨量を満たす計算になります。ただし、牛乳にはエネルギーや脂質も含まれているため、日常的には1日1杯(200ml)を目安に、他の食品と組み合わせてカルシウムを摂取することがおすすめです。
複数杯飲む場合は、一度に大量に摂取すると乳糖の分解が追いつかず、下痢や腹痛を起こすことがあるため、食事ごとに分けて飲むなど、摂取方法を工夫するとよいでしょう。

