看板メニューは、唐揚げどーん

「ポパイ唐揚げ」。名前だけじゃ伝わらない、このインパクト。
ピリ辛のあんかけ野菜炒めの下に、どーんと7個の大ぶり唐揚げ。豆板醤が効いたあんが、カリッと揚がった衣にとろりと絡む。

辛さ、甘さ、肉のジューシーさ、カリッとした食感──口の中で、それぞれが自由に踊っているみたいだ。ボリュームもすごい。「今日はこれだけでええか」って、思える一皿。
あの頃のあだ名が、看板になった

「なんでポパイって名前なんですか?」と聞いたら、大将がちょっと照れくさそうに笑った。
「それは……俺のことや」
若い頃、がっしりした体格で“ポパイ”と呼ばれていた大将。店を始めるとき、何気ない会話のなかで誰かが言った。「ポパイでええやん」──それで決まった。
「○○飯店」みたいな名前じゃないのが、かえっていい。「ポパイの前集合な」って言われると、なんかうれしい。そう言って笑う大将が、少しだけ誇らしげだった。
