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「アレルギー検査が陰性」でも”症状”が出るのはなぜ?数値に現れない原因を医師が解説!

「アレルギー検査が陰性」でも”症状”が出るのはなぜ?数値に現れない原因を医師が解説!

【食べ物・花粉】陰性でもアレルギーが疑われる症状と対応

特定の季節や食事の後に体調が悪くなるなら、検査が陰性であっても何らかの反応が起きていると考えるべきです。

エビ・卵・小麦などでアレルギー検査が陰性でも反応が出るケース

IgE抗体が検出されないにもかかわらず、エビ、卵、小麦など特定の食品を摂取した後に嘔吐や下痢が出ることがあります。乳児期に多い消化管アレルギーが典型ですが、成人でも体調不良や運動といった要因が重なって発症する場合があります[2]。即時型アレルギーであっても、血液検査の感度が足りなかったり、原因タンパク質が加熱や消化で構造変化を起こして検査試薬と反応しなかった可能性も考えられます。大切なのは検査の数値よりも、実際に食べて症状が出るという事実のほうです。特定の食品で毎回症状が出るなら、検査が陰性であっても、除去や制限が必要かどうか医師に相談してください。自己判断で食べ続けるのは避けるべきです[2]。

花粉症に似た症状が続く場合どんな原因が考えられる?

花粉の飛散時期に目のかゆみや鼻水が出るのに、スギやヒノキの抗体が陰性ということがあります。考えられるのは、前述の血管運動性鼻炎のように寒暖差など物理的刺激が原因の場合、あるいはまだ一般的でない種類の花粉に反応している場合です。風邪の引き始めや慢性副腔炎などの感染症が隠れていることもあります[3]。好酸球性副鼻腔炎という難治性疾患では、アレルギー検査が陰性でも鼻茸や嗅覚障害を生じます。症状が長引くようであれば花粉症と決めつけず、耳鼻咽喉科で鼻腔内の観察や好酸球の検査を受けてください[3]。

症状が出たらアレルギー検査を受けた医療機関へ相談

検査結果が陰性だと「気のせいかもしれない」と片付けてしまいがちですが、症状がある以上、何らかの医学的原因は存在します。アレルギー検査は万能ではなく、あくまで診断の一助です。症状が続く場合や、特定の状況で繰り返し出る場合は、再度受診してください。どんな状況で、どんな症状が出たかを具体的に伝えることが、正しい診断への近道です。医師は検査結果に加えて問診や身体所見も合わせて判断しますので、陰性の結果にとらわれすぎず、症状を軸に治療方針を相談しましょう[1]。

「アレルギー検査が陰性なのに症状が出る」で気をつけたい病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「アレルギー検査が陰性なのに症状が出る」に関する病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

食物アレルギー

食物アレルギーは、特定の食物の摂取を契機に免疫学的機序を介して生じる有害反応です。皮膚のかゆみ、じんましん、咳、呼吸困難、腹痛、嘔吐などが主な症状で、重症例では血圧低下や意識障害を伴うアナフィラキシーに至ることもあります[2]。通常はIgE抗体が関与しますが、IgE抗体が検出されない非IgE依存性のタイプや、微量の抗体で反応するケースもあります。治療の基本は原因食物の特定と必要最小限の除去です。誤食によるアナフィラキシー時はアドレナリン自己注射薬を使用し、救急搬送が必要になります。特定の食事後に繰り返し症状が出る場合は、アレルギー科、内科、小児科を受診してください[2]。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、発作的に反復するくしゃみ、水様性鼻漏、鼻閉を三主徴とする疾患です。原因抗原にはダニやハウスダストなどの通年性と、花粉による季節性があります。血中のIgE抗体が陰性でも、鼻粘膜局所でアレルギー反応が起きている局所アレルギー性鼻炎という病態が存在します[3]。治療は抗ヒスタミン薬の内服や点鼻薬、鼻粘膜焼灼術、アレルゲン免疫療法などです。慢性副腔炎や鼻中隔弯曲症を併発している場合もありますので、鼻水や鼻づまりで日常生活や睡眠に支障があれば、耳鼻咽喉科の受診を検討してください。

気管支喘息

気管支喘息は、気道の慢性炎症により気管支が狭窄し、喘鳴や呼吸困難を繰り返す疾患です。ダニやペットなどが原因のアトピー型喘息のほかに、アレルゲンが特定できない非アトピー型喘息があり、成人発症例では後者の割合が少なくありません[1]。タバコの煙、冷気、運動、感染症、ストレスなどが発作の誘因になります。治療の柱は吸入ステロイド薬を中心とした長期管理薬の継続です。夜間や早朝の咳、息苦しさがある方は呼吸器内科やアレルギー科を受診してください。

じんましん

じんましんは、皮膚の一部が突然赤く盛り上がり、数時間で跡形もなく消える病気です。多くはかゆみを伴います。食べ物や薬によるアレルギー性じんましんは全体の数パーセント程度で、7割以上は原因不明の特発性じんましんです[1]。背景に感染症や疲労、ストレスがあることも多く、血液検査で原因アレルゲンが見つからないのはむしろ一般的です。治療の基本は抗ヒスタミン薬の内服です。数日以上続く場合や、まぶた・唇の腫脹(血管性浮腫)を伴う場合は皮膚科を受診してください。

血管運動性鼻炎

血管運動性鼻炎は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといったアレルギー性鼻炎と同様の症状が出るにもかかわらず、アレルギー検査では陰性となる鼻炎です。自律神経の調節異常により、鼻粘膜の血管が過敏に反応することが原因と考えられています[3]。温度差、タバコの煙、香料、精神的ストレス、飲酒などが誘因です。治療には抗ヒスタミン薬や点鼻薬を用います。アレルギー検査が陰性でも鼻炎症状がつらい場合は、耳鼻咽喉科で他の鼻疾患との鑑別を受けてください。

配信元: Medical DOC

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