鼻ポリープができやすい人の特徴
鼻ポリープの発生には、特定の体質や合併症が関わっていることが知られています。
気管支喘息の方
鼻ポリープ、特に好酸球性副鼻腔炎によるポリープは、気管支喘息と強い関連があります [2]。特に成人になってから喘息を発症した方や、アスピリン不耐症の方は、高い確率で鼻ポリープを合併するとされています [3]。現状、特定の体型などの特徴は明らかではありませんが、気道の炎症が起こりやすい体質が背景にあると考えられています。
アレルギー性鼻炎の方
アレルギー性鼻炎を持つ人は、鼻の粘膜が日常的にアレルギー反応による炎症にさらされています。この慢性的な炎症が、粘膜の構造変化を引き起こし、鼻ポリープの発生母地となる可能性が指摘されています。日頃から鼻炎症状をコントロールし、鼻内の炎症を抑えておくことが予防につながる可能性があります。
特定の遺伝的・環境的要因
家族内で発生しやすい傾向も報告されており、何らかの遺伝的な素因が関わっている可能性も研究されています。また、大気汚染や特定の化学物質への曝露といった環境要因が、鼻粘膜の炎症を引き起こす一因となる可能性も指摘されていますが [3]、まだ解明されていない点も多いです。現状では、喘息やアレルギー体質を持つ方が、最もリスクが高いグループといえます。
鼻ポリープの治療法
鼻ポリープの治療は、ポリープの大きさや症状の重症度、原因となっている病気によって異なります。
薬物療法
軽度の鼻ポリープや、炎症を抑えることが優先される場合、まずは薬物療法が選択されます。基本となるのは、鼻の中に直接噴霧するステロイド点鼻薬です。これは、ポリープの炎症を抑えてサイズを小さくする効果があり、安全な治療法です [1, 3]。通常、耳鼻咽喉科の外来通院で継続的に行われます。
内視鏡下鼻副鼻腔手術
薬物療法で効果が不十分な場合や、ポリープが大きくて鼻づまりが重度の場合には、手術が検討されます [1]。現在は、内視鏡を使った内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)が主流です。炎症の温床となっている副鼻腔の隔壁を開放し、鼻水が溜まりにくい構造にします [1, 3]。全身麻酔で行われることが多く、通常は数日間から1週間程度の入院が必要です。
生物学的製剤
手術をしても再発を繰り返すような重症の好酸球性副鼻腔炎に対して、新しい治療選択肢として生物学的製剤が登場しています [3]。これは、炎症を引き起こす特定の物質をピンポイントで抑える薬です。高額な治療となりますが、難治例に対して高い効果が期待できます。耳鼻咽喉科の専門医がいる施設で、外来での注射による治療が可能です。

