●被害者の親が問う「どういう志で介護職を選んだのか」
裁判の最後には、被害者の親による意見書が検察官によって朗読された。
被害者は幼少期から何度も手術を受けてきた。本人はもちろん、親も必死に支えながら生きてきたという。
被害者の楽しみはテレビや動画を見ることだった。しかし今回の事件によって、視聴が一部制限されることになり、落ち込んでいるという。
親は、「子どもが安心して生活できるようにと選んだ施設で恐ろしいことが起き、そこを選んだ後悔から、ふと涙が溢れることがある」とした。
そして被告人に対し、こう問いかけた。
「どういう志で介護職を選んだのか」
「職責を理解していたのか」
●もともと介護職に興味はなかった
検察官の被告人質問では、次のようなやり取りがあった。
検察官:もともと介護職に興味は?
被告人:ありませんでした。
検察官:職場に相談する人もいなく、興味もなく辞めようと思ったことは?
被告人:ないです。
検察官:それはどうして?
被告人:辞めたあと、他で就職できるか不安でした。嫌でも続けると自分に言い聞かせていました。

