●社会復帰の場として選ばれる「介護職」
捜査段階でも被告人は「資格がない自分でも雇ってくれるかも」と就職当時の心境を語っている。
介護業界の人材不足は、日々ニュースで報じられている。社会復帰の場として介護職を選ぶケースもあり、その動機が安易に聞こえることも少なくない。
しかし、利用者やその家族の思いは切実だ。
人手不足が長年指摘されながら抜本的な解決が進まない中、真剣に介護に向き合っている人たちが報われる環境は実現できないのか──。
介護業界が事件現場となった裁判を傍聴するたび、そう考えさせられる。

