――過去5年ほどの貴社の状況と課題について
業績面を見ても分かる通り、着実に収益力を高めてきました。採算性向上などにより24年度まで4期連続で過去最高益を更新し、今期も第3四半期まで堅調に推移しています。これは、三菱食品ならではの機能を磨き上げた結果、その価値が認められてきた証左だと捉えています。今後は、これまでの自社機能に加え、三菱商事グループが持つ多様な機能をより効果的に融合させていきます。社内外の機能を顧客ニーズに合わせて有機的に組み合わせることで、一層頼りにされる存在を目指します。
一方で、顧客であるリテール側の動きが非常にダイナミックになっていることが、今の大きな環境変化の1つです。現在の課題は、そうした顧客が荒波の中でも成長を続けられるよう、我々がどう寄り添い、サポートできるかということです。顧客のニーズを深掘りするだけでなく、先回りして課題を予測し、解決策を提示する力が求められています。既存の取引先をしっかりと守り抜くことはもちろん、再編が進む業界内で誰とどのように歩んでいくかも重要になってくるのではないでしょうか。
――三菱商事の完全子会社化での意義やメリットは
上場を維持していた頃は、少数株主への配慮や手続きに多くの経営資源を割く必要がありました。完全子会社化により、親会社と戦略が完全に一致した状態で、激しい環境変化に応じた迅速な意思決定が可能になります。また、これまでは三菱商事の海外拠点などとの連携において、独立した上場企業同士としての遠慮や敷居が少なからず存在しましたが、それがなくなります。経営資源をより弾力的に活用し、スピーディーに協業できることが最大の価値だと思います。

