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【新社長インタビュー】三菱食品・伊藤和男新社長、次の100年も世の中に必要とされる企業であり続けたい

【新社長インタビュー】三菱食品・伊藤和男新社長、次の100年も世の中に必要とされる企業であり続けたい

――冷凍食品事業の展望と、自社商品の展開について

ライフスタイルの変化に伴い、冷食の利便性とクオリティはますます評価されており、非常に将来有望なカテゴリーだと確信しています。自社商品の開発については、メーカーと真っ向から競合するのではなく、メーカーが手がけない領域や、卸ならではの視点で価値を出せる領域に注力したいと思います。引き続き、この分野への投資と注力は継続していきます。

――海外展開のビジョンについて

海外事業については、三菱商事の経営資源や現地パートナーとの協業を通じ、成長事業領域として力強く成長させます。取引のある約6,500社のメーカーの中には海外を目指す企業も多いため、輸出支援で販路を広げるだけでなく、将来的には現地工場の設立支援など、包括的な海外進出サポートを手がけていくことも視野に入れています。

――持続的な成長を実現するために最も重要なことは

最も大切なのは、三菱商事の完全子会社化によって得られる経営資源を、当社が掲げるパーパスからぶれることなく“実行力”へと転換し続けることです。より具体的には、一過性ではない「絶対的な機能」を持ち、それを顧客ごとに柔軟に組み合わせる力だと思います。そのためには組織としての柔軟性が不可欠になります。特にデジタル活用、データ分析には注力しています。

当社は年間約12億件の取引データを扱っており、これにリテールから提供されるPOSデータを掛け合わせることで、オペレーションの効率化だけでなく、マーケティングとしての事業化や新たな需要創造に繋げています。物流だけでなく「情報流」としての卸の価値を確立し、それが収益を生むプロダクトとして評価されるレベルまで高めていきたいと思います。

また、当社は「人がすべて」の会社であり、社員一人ひとりの努力と創意こそが競争力の源泉、未来を切り拓く力となります。「MS Vision 2030」では、人的資本の強化を成長戦略の中核に据えており、その実現には社員一人ひとりの成長が必要不可欠です。その基盤として、2030年に目指す人財の在り姿を示した「人財ポートフォリオ 2030」を策定しており、これに基づいて人事施策をさらに推進していきます。

――将来的にどのような企業でありたいか、理想の企業像について

食品という普遍的で意義深い商材を扱う仕事に対し、社員があらゆる場面で強い誇りを持てる企業でありたいと思います。また、取引先様にとっても、一緒に仕事をしたい企業でありたいです。派手に目立つ必要はありませんが、「この仕事、この会社に関わってよかった」と思える文化を醸成したい。その結果として、業界全体を元気づけられるような存在になることが理想です。

【プロフィール】
いとう・かずお 1968年4月13日生、57才。東京都出身。91年3月慶応義塾大学経済学部卒、同年4月三菱商事入社(食品トレーディング部)。19年4月三菱商事食糧本部長、21年4月同社グローバル食品本部長、23年4月同社執行役員コンシューマー産業グループ CEO オフィス室長などを経て24年4月三菱商事執行役員食品流通・物流本部長、同年6月三菱食品取締役。26年4月1日付で三菱食品代表取締役社長。

〈冷食日報2026年3月27日付〉

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