「バリウム検査」はなぜ”胃がん検診”で行われる?メリット・デメリットを医師が解説!

「バリウム検査」はなぜ”胃がん検診”で行われる?メリット・デメリットを医師が解説!

「バリウム検査」の見方と再検査が必要な結果

以下のような診断結果の場合にはすぐに病院に受診しましょう。

「バリウム検査」の結果の見方

胃がん検診の結果は、以下のようなカテゴリーに分類されます。

正常(異常なし):異常が抽出できず、特に問題はありません。ただ、今後ずっと検診が不要というわけではなく、40歳以上の方は1年おきのバリウム検査、50歳以上で胃カメラを検診で行うのなら2年おきに胃がん検診を受けましょう。

要経過観察:直ちに積極的な治療や精密検査は必要性が低いものの、定期的に検査を行い、病状の変化を観察し、必要に応じて精密検査を行う場合があります。

要精密検査(異常あり):検査の結果、異常が見つかった場合はさらに詳細な検査が必要です。

「バリウム検査」の再検査基準と内容

バリウム検査で要精密検査という結果だった場合、次に行う検査は胃カメラになります。保険診療になりますので、検査の内容にもよりますが費用は3割負担で5000〜15000円前後です。消化器内科などで胃カメラができる病院・クリニックであれば、検診結果をもって受診すると、診察及び検査の予定を立てられることが多いです。症状がなければ慌てて受診しなくてもよいですが、なるべく早期(3か月以内)に胃カメラを受けるように計画するほうが安全です。
胃カメラの結果によって、経過観察でよい場合やピロリ菌感染や胃潰瘍などであれば投薬治療、胃がんが発見された場合は切除(内視鏡切除や外科切除)などの方針が決まります。胃カメラをした病院と相談しながら今後を計画していきましょう。

「バリウム検査」で見つかる病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「バリウム検査」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

胃がん

胃がんとは、胃の粘膜の細胞ががん化して無秩序に増殖し、胃壁を超えて胃の周囲や遠隔臓器にも転移する悪性腫瘍の総称です。ピロリ菌感染のある胃から発生することが多く報告されていますが、塩分の過剰摂取で胃の粘膜が障害されることや喫煙の影響などからも発生する場合があります。治療の基本は切除であり、がんの大きさ・広がりの程度に応じて、内視鏡切除、外科切除が選択されます。切除しきれないほど広がってしまっている場合は、抗がん剤治療が選択されます。早期の段階では症状に乏しく、進行すると食欲低下、胃部不快感、体重減少などの症状が出てきます。症状がなくとも胃がん検診で異常があった場合や、1か月以上続く胃部不快感や体重減少があるようなら、消化器内科を受診して検査を受けるようにしましょう。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃・十二指腸粘膜の表面が、胃液に含まれる胃酸やペプシンによって傷つけられ、胃壁に陥凹を伴う深い傷ができる病気のことです。この傷が深くなると、出血や穿孔(穴が開く)などの重篤な合併症を起こすこともあります。一番はピロリ菌による慢性胃炎から発生することが多いですが、ストレスなどにより胃酸が過剰になったり防御する粘液物質が減ったりする事、痛み止めの薬が原因で発症します。市販の胃薬でも改善する場合もありますが、食欲低下や腹痛を伴う場合は、消化器内科を受診するようにしましょう。診断が確定すれば、投薬で改善します。

胃ポリープ

胃の粘膜から突き出た隆起性の良性病変の総称です。表面から盛り上がったもの全般を指します。多くの場合症状はなく、胃がん検診で偶然発見されることが多いです。ポリープは、ピロリ菌感染や、年齢・遺伝要因・生活習慣で胃に負担がかかっている、胃薬によるものなど様々な原因で発生します。初めて指摘された場合は、消化器内科を受診して一度は胃カメラでポリープの状態を確認しましょう。明らかに良性なものであれば、特に対処は不要です。ただし、数年に一度は胃カメラなどで経過観察を続けた方がより安全といえます。

慢性胃炎

胃の粘膜が全体的に発赤、腫脹しているような状態のことを指します。一番の要因はピロリ菌の感染です。胃炎自体はゆっくり進行するため、自覚症状がない場合も多いです。胃がん検診で慢性胃炎と指摘されたら、消化器内科を受診し内視鏡検査などを受けましょう。ピロリ菌感染由来と確認できたら、決められた投薬で治療を行います。

配信元: Medical DOC

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