「バリウム検査」はなぜ”胃がん検診”で行われる?メリット・デメリットを医師が解説!

「バリウム検査」はなぜ”胃がん検診”で行われる?メリット・デメリットを医師が解説!

「胃がん検診」に引っかからないために 健康のための正しい生活習慣・改善法は?

食事習慣では塩分過多を控え、野菜・果物を積極的に摂取、規則正しい食事と早食いをしないなど、胃粘膜に負担をかけないようにしましょう。また禁煙をし、過度のアルコール摂取は避けます。そのほか、適度な運動や十分な睡眠、ストレスのかからない生活をすることなどを心がけることが大切です。

胃がん検診の定期的な受診

胃がん検診で正常な結果だったとしても、40歳以上の方は1年おきにバリウム検査が勧められます。また、50歳以上になると、1年おきのバリウム検査か2年おきに胃カメラの検診をする2つの選択肢が推奨されています。胃カメラの検診は自治体によってまだできないところもありますが、今後は全国的に広まってくる予定です。

バリウム以外に胃カメラによるピロリ菌検査も定期的に行う

ピロリ菌の検査は胃カメラを行う際に同時にできます。ピロリ菌がいた場合は、除菌治療を行い、治療後も1年に1回は胃カメラを受けて定期的に経過観察を行いましょう。

減塩を意識した食事改善

塩分過多は胃粘膜に負担をかけ、発がんの促進にもかかわっているとされています。減塩を意識した食事の工夫を心がけましょう。

「胃がん検診のバリウム検査」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「胃がん検診のバリウム検査」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

バリウム検査だけで、初期の胃がんもしっかり分かりますか?

杉本 大(医師)

初期の胃がんの場合、胃の粘膜変化が小さいため、バリウム検査でのわずかな違いを検出することが難しい場合が多いです。初期の胃がんの検出は胃カメラの方が優れています。

胃カメラ検査とバリウム検査、結局どちらを受けた方がいいですか?

杉本 大(医師)

どちらも一長一短がある検査です。自分の負担がそれなりにかかっても早期胃がんを含めた可能性をしっかり見極めたい場合には、胃カメラが良いです。胃カメラを受けるのが怖いと感じるのであれば、バリウム検査の方がやりやすいと思います。検診する自治体によっては、バリウム検査しか選択できない場合もあります。どちらの検査でも良いので、一度は胃がん検診を受けることをお勧めします。

下剤を飲んでもバリウムが出ない時はどうすればいいですか?

杉本 大(医師)

下剤を飲んでから、24時間以内に排便が一度もないようなら医療機関に相談をしましょう。完全にバリウムが排出されるまでは2日ほどかかる場合もあるので、排出され始めているのであれば、水分摂取をこまめにとり、歩くなど体を動かして、腸管がより動くように過ごすことが大切です。腹痛や嘔気、腹満がでてくるようなら病院を受診して、バリウムが今どんな状況なのかを含めて確認してもらい、対応を決めてもらいましょう。

緑内障や高血圧の人は胃がん検診の胃部X線検査を受けられますか?

杉本 大(医師)

検査を受けることは可能ですが、検査の際に胃の動きを抑える薬が使用できません。そのため胃の撮影が難しくなり、細かな病変を見つけられなくなる可能性があります。そのため、胃カメラの方がより正確に判断できるかもしれません。

まとめ

胃がん検診のバリウム検査について解説しました。胃カメラを受けるよりは検査時の負担は少ないものの、早期胃がんを見つけるうえでは、胃カメラの方が発見しやすいこと、検査後の下剤の負担などを考えると、今後の胃がん検診の中心は胃カメラに変わっていく可能性が高いです。
ただ、バリウム検査は今まで行われてきた蓄積があり、人的・機材的コストも低く、多くの人に対応可能なところから、検診でなるべく対象者全員に受けてもらうためには必要な検査でもあります。バリウム検査で異常があり、その後胃カメラで精密検査を行うという2段構えも有効なやり方です。
「まずは対象年齢になったら、バリウム検査もしくは胃カメラのどちらかでもいいので、検査をしていく。そのうえで異常があるようなら、胃カメラでより精密に状態を確認し、治療につなげていく。」これが現時点でできる現実的な、今後の胃がんの死亡率を下げるためにできる最善の方法ではないかと思います。

「胃がん検診のバリウム検査」の異常で考えられる病気

「胃がん検診のバリウム検査」から医師が考えられる病気は4個ほどあります。
各病気の詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

消化器系の病気

消化器系

胃がん

胃潰瘍胃ポリープ慢性胃炎

胃がんがなくても、慢性胃炎の疑いがあれば胃カメラを考えましょう。ピロリ菌感染がわかれば、除菌治療が第一の胃がん予防策になります。

「胃がん検診・バリウム検査」が望ましい症状

「胃がん検診・バリウム検査」が望ましい症状は4個ほどあります。
各症状の詳細についてはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

胃もたれ

胃がキリキリする

空腹感がない

体重がいつもより減ってきている

なんとなく胃の調子が悪いというときに、検査を考えてみましょう。強い腹痛があるときには、バリウムよりも胃カメラなどがよい場合もあります。

参考文献

国立がん研究センター. がん情報サービス. 胃がん検診について.

国立がん研究センター. 胃がん.

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配信元: Medical DOC

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