「肝門部胆管がん」になると”尿の色”がどうなる?なりやすい人や検査法も医師が解説!

「肝門部胆管がん」になると”尿の色”がどうなる?なりやすい人や検査法も医師が解説!

肝門部胆管がんとは?メディカルドック監修医が肝門部胆管がんの症状・原因・なりやすい人の特徴・検査法・治療法などを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

岡本 彩那

監修医師:
岡本 彩那(淀川キリスト教病院)

兵庫医科大学医学部医学科卒業後、沖縄県浦添総合病院にて2年間研修 / 兵庫医科大学救命センターで3年半三次救命に従事、近大病院消化器内科にて勤務 /その後、現在は淀川キリスト教病院消化器内科に勤務 / 専門は消化器内科胆膵分野

「肝門部胆管がん」とは?

「肝門部」とは肝臓から胆汁を流す管(胆管)が徐々に合流し太い一本の管になって出ていく部分、または血管などが肝臓に入っていく部分のことを指します。肝門部胆管がんとはこの肝門部にある胆管(胆汁を流す管)にできるがんのことを指します。肝門部胆管がんの場合はその場所の特性のため、治療に難渋することがあります。ここでは肝門部胆管がんについて詳しく解説していきます。

「肝門部胆管がん」とは?

肝門部胆管がんの主な症状

まずここでは肝門部胆管がんの症状などについて解説していきます。

黄疸、肝機能障害

肝門部胆管がんでは胆道(胆汁の流れ道)が塞がれてしまうため、胆汁が腸に流れなくなります。そのため胆管の中に胆汁が溜まってしまい、黄疸が出てしまいます。また、肝臓にも負担がかかるため、肝機能障害も出現します。
黄疸は自覚症状としてはまず初めに目(白眼の部分)が黄色くなり、その後で徐々に皮膚が黄色くなってきます。ただし、少しずつ変化のあった人が気づくこともあります。その他、皮膚の色以外にも尿の色がかなり濃くなってきます。これは胆汁の中のビリルビンという物質が腸に流れないため尿から出てくるため(ビリルビン尿)です。
胆管が詰まることによる黄疸・肝機能障害であれば、病院で処置を行うしかありません。ただし、黄疸や肝機能障害だけではなく、感染を伴う場合は重症化することもあるため、緊急での処置や抗菌薬投与での治療が必要となります。腹痛は、発熱を伴う場合は急いで病院受診をしましょう。また、がんの治療として抗がん剤などを検討する場合、黄疸や肝機能障害が一定以上あると抗がん剤での治療ができません。がんにより全身状態が悪く、悠長に待っていると抗がん剤ができなくなるというような状態であれば、こちらも早急な治療が必要となります。早めに消化器内科を受診するようにしましょう。

肝門部胆管がんの主な症状_黄疸、肝機能障害

灰白色便

胆管が詰まった場合、白っぽい便が出ることがあります。便の茶色は胆汁の色です。そのため、胆管が詰まってしまい、腸に胆汁が流れなくなってしまうと便の色がつかなくなります。その結果として、白っぽい便が出てきます。

腹痛

肝門部胆管がんでは腹痛が出ることもあります。がんそのものの痛みであることもあれば、がんが胆管を塞ぐことによってすっきりしない感じという違和感程度の人もいます。場所は右上を中心とする上腹部が多いです。

体重減少

がんになると、癌による代謝異常(悪液質)などにより体重が減ってきます。これは肝門部胆管がんだけではなく、全てのがんで起こり得ます。半年程度で急激に体重が落ちてきた等があれば一度病院を受診しましょう。

発熱、倦怠感等

肝門部胆管がんに限らず、がんの人は熱が高くなることがあります(腫瘍熱)。感染ではない熱でずっと37℃後半~38℃台の発熱が続く場合は腫瘍に伴う熱の可能性があります。また、身体がだるいなどというようなこともあるでしょう。

胆管炎

先にも述べているように肝門部胆管がんでは感染を起こすことが多々あります。がんが胆管を塞ぐことにより胆管に胆汁が溜まり詰まった上流の胆管が拡張します。その部分には細菌感染が起こりやすく、胆管炎を発症することが多いでしょう。特に肝門部胆管がんの場合、がんが大きくなることによって枝分かれしている胆管をバラバラにするように広がります。塞がれ、バラバラに分かれてしまった胆管はそのそれぞれに感染するリスクがあります。治療としては抗菌薬の投与とそれぞれ塞がっている部分にステント(プラスチック/金属製のチューブのようなもの)をいれることによって膿や胆汁を外に出すこと(ドレナージ)になりますが、分かれている部分が多くなればなるほどすべての管にステントを置くことは困難になってきます。そのため最終的には感染の治療自体が困難となることも珍しくありません。
肝門部胆管がんでは治療中に感染を繰り返して治療の中断を繰り返し、入退院を繰り返すことも多いでしょう。肝門部胆管がんそのものが命に関わることもありますが、感染が重症化・治療できなくなり命に関わることも多いなど、感染との闘いになっていくことが多いのです。
胆管炎の場合は腹痛や急な発熱、黄疸などの症状が出てきます。胆管炎は重症化することもある病気のため、これらを認めた場合はすぐに病院(内科、消化器内科など)を受診するようにしましょう。特に高熱が出て動けない、意識がもうろうとするなどであれば急ぎ救急等を受診するようにしましょう。

肝門部胆管がんの主な症状_胆管炎

配信元: Medical DOC

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