急性前骨髄球性白血病(APL)は、骨髄で血液細胞が異常増殖する血液のがんの一種です。近年では寛解に至る患者さんが増えていますが、再発してしまうケースもあり、より詳しい情報が必要とされています。
本記事では急性前骨髄球性白血病の再発について以下の点を中心にご紹介します。
・急性前骨髄球性白血病の症状や原因
・急性前骨髄球性白血病の治療法
・急性前骨髄球性白血病の再発と予後
急性前骨髄球性白血病の再発について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

監修医師:
山本 佳奈(ナビタスクリニック)
滋賀医科大学医学部卒業 / 南相馬市立総合病院や常磐病院(福島)を経て、ナビタスクリニック所属/ 専門は一般内科
急性前骨髄球性白血病(APL)とは?
急性前骨髄球性白血病(APL)は、急性骨髄性白血病(AML)の一種で、前骨髄球と呼ばれる白血球の前段階の細胞に異常が生じることで発症します。急性前骨髄球性白血病の特徴は、異常な細胞が増殖するだけでなく、出血傾向が強いことが挙げられます。
染色体異常により生じるPML-RARαというキメラタンパクが特徴的にみられることから、これに対する分子標的治療薬としてトレチノイン(オールトランス型レチノイン酸)と亜ヒ酸が有効とされています。
しかし、早期診断と迅速な治療開始が重要であり、治療中の安全管理と再発防止が課題となっています。
急性前骨髄球性白血病(APL)の症状
主な症状の一つは、血小板の減少に伴う出血傾向です。播種性血管内凝固症候群(DIC)が高頻度で発生するとされており、皮下出血、鼻血、歯茎の出血、過多月経、痔出血、さらには網膜出血や頭蓋内出血などが初診時に認められる傾向があります。
以上のような出血は、時に止血が困難で、婦人科や歯科から紹介されて疾患の発見に至るケースもあります。
また、白血病細胞が正常な血液細胞の生成を抑制するため、貧血による息切れや動悸、倦怠感などの症状が現れる場合もあります。ほかにも、感染症にかかりやすくなり、発熱が見られることもあります。発熱は感染によるものだけでなく、腫瘍熱による場合もあります。
急激な症状の進行が特徴であり、早期の診断と治療が重要です。

