急性前骨髄球性白血病(APL)についてよくある質問
ここまで急性前骨髄球性白血病(APL)の症状や治療法を紹介しました。ここでは急性前骨髄球性白血病(APL)についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
急性前骨髄球性白血病(APL)の治療中に注意すべき合併症を教えてください
山本 佳奈 医師
急性前骨髄球性白血病(APL)では、寛解導入療法中の合併症に、凝固異常とAPL分化症候群が挙げられます。
凝固異常に対しては、DIC(播種性血管内凝固症候群)による出血リスクを抑えるため、血小板やフィブリノゲンの補充が重要です。
APL分化症候群は、ATRAの使用に伴って発生しやすく、発熱や呼吸困難など重篤な症状を引き起こす可能性があるため、早期のステロイド投与が推奨されます。
また、治療中の貧血や感染症予防も重要で、必要に応じて赤血球輸血や抗菌薬の投与が行われます。
急性前骨髄球性白血病(APL)が再発した場合、造血幹細胞移植となりますか?
山本 佳奈 医師
急性前骨髄球性白血病(APL)が再発した場合、すぐに同種造血幹細胞移植を行うことはあまりおすすめされないといえるでしょう。
まず、亜ヒ酸(ATO)による再寛解導入療法を行い、再び寛解が得られる場合は、化学療法の継続や自家移植が選択肢となります。同種移植は、ATOで寛解が得られない場合や、再発を繰り返す場合に検討されます。
まとめ
ここまで急性前骨髄球性白血病(APL)の再発に関することをお伝えしてきました。急性前骨髄球性白血病についての要点をまとめると以下のとおりです。
⚫︎まとめ
・急性前骨髄球性白血病の症状は主に出血傾向が見られ、先天的な遺伝的要因などによる、染色体異常が原因とされている
・急性前骨髄球性白血病の治療法には、レチノインと亜ヒ酸が有効とされており、寛解導入療法、地固め療法、維持療法が行われる
・急性前骨髄球性白血病の再発率は約26.5%とされており、寛解後の数年間に発生する傾向がある
急性前骨髄球性白血病(APL)と関連する病気
急性前骨髄球性白血病(APL)と関連する病気は15個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法などの詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
血液内科の病気
急性リンパ芽球性白血病/リンパ芽球性リンパ腫
非定型的白血病
骨髄単球性白血病
単球性白血病
若年型慢性骨髄性白血病
赤白血病
好酸球性白血病
好塩基球性白血病
巨核芽球性白血病
形質細胞性白血病
緑色腫
慢性好中球性白血病
成人T細胞白血病リンパ肉腫細胞性白血病
前リンパ球性白血病
具体的な症状や治療法については、担当の医師と相談しましょう。
急性前骨髄球性白血病(APL)と関連する症状
急性前骨髄球性白血病(APL)と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
発熱貧血
出血傾向/易出血性
疼痛(骨痛)
リンパ節腫大
倦怠感頭痛精巣腫大
これらの症状が持続する場合、または新たにあらわれた場合、医師の診察を受けることが大切です。
参考文献
造血器腫瘍診療ガイドライン 第3.1版(2024年版)|一般社団法人 日本血液学会
急性前骨髄球性白血病の治療|日本内科学会雑誌第107巻第7号
急性骨髄性白血病|国立がん研究センターがん情報サービス一般の方へ
- 「慢性骨髄性白血病の骨髄移植後」はいつ仕事復帰できる?移植の流れと副作用も医師が解説!
──────────── - 「白血病の再発率」は意外と高い?原因・見逃せない3つの症状・余命を医師が解説
──────────── - 「急性骨髄性白血病の予後」を左右する”5つの要因”とは?治療法も医師が解説!
────────────

