藤田医科大学・山陽小野田市立山口東京理科大学教授 山本直樹先生コメント
本調査により、子どもの視力をめぐる課題は、視力低下そのものだけでなく、視力矯正に関する情報、判断基準が十分に行き渡っていない現状、およびメガネに対するイメージ・不安が結果として対応の遅れにつながっている可能性が明らかになりました。
実際に、視力矯正が必要とされる基準について知らなかったという回答や、「メガネをかけると視力が悪くなるのではないか」と感じた経験を持つ保護者も多く、正しい知識や選択肢に触れる機会が限られている実態がうかがえます。その中で、視力矯正が必要な子どもであっても、「とりあえず様子をみる」が選択され、黒板が見えづらいなど、学習や日常生活に影響を感じながら過ごしているケースが存在しています。
また、子どものメガネについては、安全性や壊れにくさを重視する声が多い一方で、運動時の扱いにくさや破損への不安も大きく、子どもの生活シーンに合ったメガネを選ぶことの重要性が浮き彫りになりました。学校現場においても、メガネの破損やケガ、視力低下による集中力への影響が指摘されており、子どもの視力対策は家庭だけで完結するものではなく、教育環境や社会全体で支えていく必要がある課題といえます。
子どもの視力は成長期にあるからこそ、正しい情報に自然とアクセスできることに加え、子どもが安心して日常生活や運動の中で使い続けられる、適切なメガネを選べる環境づくりが重要です。本調査が、子どもの視力を誰かの責任としてではなく、社会全体で向き合う身近な健康課題として捉え直すきっかけとなることを期待しています。
調査概要
調査(1):子どものメガネに関する実態調査
調査手法:アンケート調査
対象者:Zoffによる出張授業の対象小学校に所属の小学生(4〜6年生の男女、279人が回答)
調査期間:2026年2月19日(木)〜3月13日(金)
調査(2):小学生の視力データ
調査手法:小学校提供
対象者:Zoffによる出張授業実施小学校に在籍する小学生(6校2,300人)
調査期間:2025年4月
調査(3):子どものメガネに関するインターネット調査
調査手法:インターネット調査
対象者:全国に居住する25〜59歳の男女800名(①小学生の子どもがいる保護者600名、②小学生教諭200名)
調査期間:2026年2月26日(木)〜3月2日(月)
インターメスティック
http://www.zoff.com/
(マイナビ子育て編集部)
