健康診断の血液検査でうつ病は診断できる?
健康診断の血液検査は、うつ病そのものの診断はできませんが、うつ病と似た症状を起こす身体疾患の有無を確認するうえで参考になる場合があります。
健康診断は身体の異常を見つけることが主な目的
健康診断の血液検査は、糖尿病や脂質異常症、肝機能障害などの身体の異常や生活習慣病のリスクを早期に見つけることを主な目的として実施されます。うつ病などの精神疾患は、健康診断だけで診断できないことが少なくないため、気分の落ち込みが続く場合は別途メンタルクリニックの受診が必要です。
健康診断の結果に異常がなくても精神的な悩みや症状があれば医療機関へ
健康診断の結果が正常でも、2週間以上続く憂うつ・不安・不眠・集中力低下などで仕事や家事に支障が出ているときは、早めに医療機関を受診したほうがよいです。まずは身体の症状と心の不調が混ざっている場合に相談しやすい心療内科を受診し、強い気分の落ち込みや現実感の乏しさなど明らかな精神症状が中心の場合は精神科の受診も検討します。
血液検査の「判定区分」の見方と再検査が必要な結果
以下のような診断結果の場合には、放置せずに早めに医療機関を受診しましょう。
血液検査の基準値と結果の見方
血液検査の「基準値」は健康な方の95%程度が入る範囲を示す目安です。少し外れただけで病気とは限りませんが、大きく外れる場合や複数項目が異常な場合は注意が必要です。特に、血糖値・脂質・肝機能・腎機能などが受診勧奨判定値を超えるほど高い(または低い)ときは、放置せず医師の評価と追加検査を受けることが大切です。
血液検査の再検査・精密検査の基準と内容
健康診断などで血液検査に異常があった場合は、まず健診結果に記載された指示に従い、同じ医療機関またはかかりつけ医で再検査・精密検査を行うことが一般的です。再検査では同じ血液検査を再度行い、必要に応じて超音波検査やCT検査などを追加します。通常は保険診療のため自己負担は3割程度です。多くの項目は1〜3か月以内の受診が目安ですが、腫瘍マーカーや著しい異常値など緊急性が高い場合にはできるだけ早い受診が勧められます。結果に応じて生活習慣の改善指導から薬物療法・専門科紹介などの治療が行われます。

