オキシトシンはどこから分泌されるの?

オキシトシンは、主に脳にある視床下部の室傍核や視索上核で産生されます。視床下部は身体にとって重要な機能を持ち、自律神経やホルモンの分泌などに関わる部位です。そのほかには、子宮、胎盤、精巣、心臓などの組織でも産生されます。
視床下部で作られたオキシトシンは脳の下垂体後葉に貯められ、感覚刺激で分泌が促進されます。しかし、ストレスや孤独感で分泌量が減ることが報告されています。
オキシトシンを産生する細胞は脳内のいろいろな場所や脊髄に神経を伸ばし、神経の端からオキシトシンが分泌されます。加えて、オキシトシンを産生する細胞自体からも直接分泌され、周りに作用することもわかっています。
【男性】オキシトシンが分泌されるとどんな効果がある?

オキシトシンは、男性の性行動や性機能、精神的な安心感、対人関係などに関わります。女性と共通の効果もありますが、主なものをご紹介します。
性欲や性的反応へ影響を与える
オキシトシンは、性行為中に感覚神経が活性化したり、性的興奮を覚えたりすると分泌量が増えます。さらに、勃起や射精などの性行動に関わる神経細胞がオキシトシンによって活性化することが示唆されています。
精巣機能に関与する
動物実験では、オキシトシンは、男性ホルモンの働きや精子数などの精巣機能に関わっていることが示唆されています。この働きにより、間接的に性欲や性機能にも関わると考えられます。
ストレスや不安を軽減する
オキシトシンはストレスホルモンのコルチゾールの分泌を抑制する働きを持ちます。また、脳の海馬や扁桃体で感じる不安を抑制し、心を落ち着かせる可能性が示唆されています。
他人との関係性に影響を与える
オキシトシンは、対人関係がもたらす感情に関わることが示されています。オキシトシンによって独身男性の場合は女性に嫌われても気にしにくくなる一方、パートナーがいる男性の場合は状況によって異なる反応をすることが報告されています(Weihuaら、2017)。
パートナーと絆を深める
オキシトシンは、男性にとって自分の恋人の顔を特別に好きだと感じさせるスイッチとなり、さらにパートナーとの関係が強く・長く続くように働く可能性が示唆されています(Dirkら、2013)。

