脳トレ四択クイズ | Merkystyle
「肝機能の精密検査」の”3つの注意点”はご存じですか?どこで受けるかも医師が解説!

「肝機能の精密検査」の”3つの注意点”はご存じですか?どこで受けるかも医師が解説!

「肝機能」の異常で気をつけたい病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「肝機能の精密検査」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

脂肪肝

脂肪肝は一般的によくある病気です。脂肪が肝臓についてしまうことで慢性的な炎症を起こし、肝機能障害を引き起こします。脂肪肝を放置していると、慢性肝炎、肝硬変と進行していき、最終的には肝臓がんになったり、肝硬変となった場合はもとに戻らない、という状況にもなりかねません。決して放置せずに病院を受診しましょう。脂肪肝の場合は内科、消化器内科で肝臓の状態を確認し、食事や運動などでコントロールしていきます。脂肪肝の状態であれば食事や運動でコントロールすれば元の状態に戻すことができます。この段階での治療が重要ですので、決して侮らずにしっかりと治療を行いましょう。

ウイルス性肝炎(B型・C型肝炎など)

ウイルス性肝炎はウイルス感染によっておこる肝炎です。その代表格はB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスです。B型肝炎ウイルスは性行為、母子感染、血液を介しての感染、C型肝炎ウイルスは血液を介しての感染を起こします。ともに感染したときには症状に乏しい、もしくは風邪などと勘違いすることも多く、感染に気付かず病院で検査を行って初めて気づく人も多いでしょう。しかしながら持続感染を起こしてしまった場合は慢性肝炎、肝硬変、ひいては肝細胞がんの原因ともなりえます。異常が指摘された場合は消化器内科を受診し、治療を行うことが重要です。ウイルスが体内に存在した場合は治療が必要となります。治療には注射と内服がありますが、現在では内服薬での治療がほとんどとなっています。

肝硬変

肝臓に慢性的に炎症が起こると、肝臓の組織が徐々に線維に置き換わり、肝臓が硬くなってきます(線維化)。これを繰り返すと肝臓全体が硬くなり、肝硬変となります。肝硬変が進行していくと最悪死に至ることになるでしょう。肝硬変には代償期と非代償期があります。はじめの「代償期」では肝臓の一部が機能を十分に果たせなくなっても、他の残っている部分でカバーすることにより全体としての肝臓の機能がなんとか保たれている状態です。「非代償期」となると全体としての肝臓の機能が維持できなくなってしまいます。この状態では腹水、むくみ、黄疸、倦怠感、意識障害などが現れ、食道静脈瘤破裂をおこし、大量吐血を起こすこともあります。肝硬変となってしまうと根本的治療はほとんどありません。そのため、肝硬変にならないようにその手前で治療することが重要です。肝機能障害を指摘された時点ですぐに内科、消化器内科を受診しましょう。

自己免疫性肝疾患

自己免疫性肝炎は自分の免疫で肝臓を攻撃してしまう病気です。自己免疫性肝炎は診断時点でその半分以上が無症状で、健康診断などで異常を指摘され、検査を行うことで見つかっています。肝機能の精密検査における血液検査では特殊な抗体などがないかを調べます。この病気が疑われた場合の確定診断は肝臓の組織を採取しての検査(肝生検)となるため、基本的に入院での検査となります。この病気の診断がついた場合、肝機能障害の程度によって内服薬を飲むことになります。軽微・軽度のものであれば胆汁の流れをよくする薬(ウルソデオキシコール酸)を飲みますが、ある程度の肝機能障害がある場合はステロイド投与による治療を行います。検査・治療ともに消化器内科で行います。

肝がん・肝臓がん

肝臓がんは肝臓にできるがん(悪性腫瘍)です。肝臓に慢性炎症が起きていたり、肝硬変となっていた場合は肝細胞がんができる可能性があります。一方で肝臓は「沈黙の臓器」といわれるほど自覚症状が出にくい臓器です。症状がないにもかかわらず、検査を受けると肝臓がんであった、すでに末期であった、というケースも実際に起こりえます。そのため、何か異常があればすぐに検査を受ける、慢性肝炎や肝硬変などリスクがある人は定期的に確認していくことが重要となります。消化器内科を受診しましょう。肝臓がんの治療としてはどのぐらいの大きさのものが何個、どこにあるかによって変わります。具体的には手術や腹部超音波を用いたラジオ波焼灼術、血管内治療、抗がん剤などがあげられます。

その他

肝臓自体に病気があるのではなく、胆道やそのほかの臓器に異常がある場合でも肝機能障害を起こすことがあります。例えばすい臓がんや胆道がんによって胆道がふさがれた場合などでは胆道の圧が上がり、肝臓にダメージを起こします。また、ほかの臓器から肝臓にがんが転移した場合も肝機能障害が起こりえます。その他、甲状腺の病気でも一部は肝酵素に影響が出るため数値上で肝機能障害を示すことがあります。

「肝機能の精密検査」における正しい対処法・改善法は?

健康診断結果の要精密検査を絶対に放置しない

肝臓は「沈黙の臓器」といわれるほど何かあっても自覚症状として表れにくい臓器です。裏を返せば、自覚症状として表れてきた場合には病気がかなり進行していることが多い臓器ということです。そのため、健康診断などで何かないか確認していくことが重要なのです。健康診断でせっかく肝臓のSOSを拾ったにもかかわらず、それを放置してしまうと病気を発見できる機会を失うことになりかねません。健康診断で肝機能異常が指摘された場合は病院を受診しましょう。

肝機能の精密検査受診時は健康診断の結果を持参する

肝機能検査を受ける場合、健康診断の結果を持っていくようにしてください。健康診断でどの項目がどの程度の異常として出たかによって考える病気やその程度が変わってきます。また、できれば数年分の健康診断の結果をもっていくとよいでしょう。いつ頃から肝機能が悪くなってきたのか、もともとの値がどの程度であったのかも検査を行う上で重要な指標となります。健康診断の結果は大切に保管しておき、必要時に病院へ持参するようにしましょう。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。