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「重症筋無力症」の”疲れやすさが悪化”するのは朝と夕方どちらか?医師が解説!

「重症筋無力症」の”疲れやすさが悪化”するのは朝と夕方どちらか?医師が解説!

重症筋無力症の主な治療法

重症筋無力症の主な治療法
重症筋無力症の治療は、症状を和らげるものと、原因である免疫異常を抑えるものに分かれます。病状に応じてこれらを組み合わせて行います。

対症療法

対症療法は、筋力低下や疲れやすさなどの症状を軽減し、日常生活を送りやすくすることを目的とした治療です。主に神経から筋肉への信号伝達を助ける薬が用いられます。

また、症状が強い急性期には、短期間で状態を改善させるための治療が行われます。代表的なものがステロイドパルス療法(メチルプレドニゾロン静注療法)で、高用量のステロイドを点滴で投与し、急速に炎症を抑えます。短期間で効果が期待できる一方、不眠や顔のほてり、胃の不快感などの副作用がみられることがあります。

さらに、免疫グロブリン大量静注療法(IVIg)では、免疫の働きを調整し、異常な抗体の影響を抑えることで症状の改善を図ります。安全性が高いとされていますが、頭痛や発熱、吐き気などが起こることがあります。

そのほか、血漿浄化療法(血漿交換)は、血液中の自己抗体などの有害物質を直接取り除く方法で、急性期や重症例で行われることがあります。

免疫療法

免疫療法は、病気の原因となっている免疫の異常そのものを抑えることを目的とした治療です。

中心となるのは、グルココルチコイド(ステロイド)剤です。免疫や炎症を抑える作用があり、症状のコントロールに広く用いられます。ただし、長期使用では感染症にかかりやすくなる、骨粗しょう症、血糖値の上昇などの副作用がみられることがあります。

ステロイドの使用量を減らしたり、効果を補ったりする目的で、免疫抑制薬が併用されることもあります。アザチオプリンやタクロリムスなどが代表的で、免疫反応を抑えることで病気の進行を防ぎますが、感染症のリスク増加などに注意が必要です。

さらに近年では、特定の免疫細胞や分子を標的とする抗体製剤(生物学的製剤)も使用されています。

重症筋無力症についてよくある質問

ここまで重症筋無力症を紹介しました。ここでは「重症筋無力症」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

重症筋無力症は治る病気ですか?

伊藤 規絵 医師

重症筋無力症は、完全に治癒するとは言い切れない場合もありますが、適切な治療によって症状をコントロールし、日常生活を問題なく送れる状態(寛解)を目指すことが可能な病気です。

治療により症状がほとんど出ない状態を長期間維持できる方も多く、なかには薬を減らしたり中止できるケースもあります。ただし、体調や環境の変化によって再び症状が現れることもあるため、継続的な経過観察が重要です。

重症筋無力症は遺伝しますか?

伊藤 規絵 医師

基本的に、自己免疫が関与する重症筋無力症は遺伝する病気ではありません。
一方で、まれに先天性筋無力症候群と呼ばれる疾患があり、これは神経筋接合部に関わる遺伝子の変異によって起こるため、遺伝する可能性があります。しかし、これは重症筋無力症とは別の病気です。


配信元: Medical DOC

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