拘縮が起こるメカニズムと主な原因

拘縮は、関節の周囲にある筋や腱、皮膚、関節包などの軟部組織が、動かさない状態や炎症などをきっかけに短縮・硬化で起こります。長期間ベッド上で過ごしたり、ギプスや装具で固定されたりすると、関節運動が減少し、筋や結合組織のなかにコラーゲン線維が増えて線維化が進み、弾力性と伸び縮みする力が失われていきます。また、脳卒中やパーキンソン病などの神経障害による麻痺や痙縮、痛みを避けるために動かさないこと、外傷や手術後の瘢痕形成なども、関節周囲組織を硬くして可動域制限を招く主な原因です。
拘縮が生活に与える影響

拘縮が起こると、関節の動きが制限されるため、日常生活のさまざまな場面で支障が生じます。着替えやトイレ動作、入浴、整容などの身の回りの動作に時間と介助が必要になり、ご本人の自立度が低下します。また、同じ姿勢が続きやすくなることで、褥瘡や痛み、むくみのリスクも高まります。歩行や立ち上がりが難しくなると、外出機会が減り、活動量や社会参加が低下し、フレイルや認知機能低下、うつ状態などにつながる可能性もあります。その結果、介護負担が増大し、ご本人・ご家族ともに心身の負担が大きくなることが少なくありません。

