■「4玉まで同価格」で“満腹需要”狙う
同業態最大の特徴が、「4玉まで同価格」だ。
1玉(小盛)は150g、2玉(並盛)は約300g、3玉(大盛)は約450g、4玉(特盛)は約600g。どの玉数でも同一価格で提供する。
背景には、「セルフうどん店でお腹いっぱい食べると1000円を超えてしまうケースも多い」という消費者心理がある。
「霧島黒豚の肉讃岐うどん」※麺量は3玉
廣瀬氏は、「価格を気にしながら注文するのではなく、安心してお腹いっぱい食べていただきたい」と説明する。
最も安い「かけうどん」は税込649円。看板商品の「国産牛煮込の肉讃岐うどん」は税込979円、「霧島黒豚の肉讃岐うどん」は税込869円で、4玉まで同価格となる。
客単価は約1000円を想定。物価高による節約志向が強まる中、“コスパ需要”の取り込みを狙う。
卓上には、山梨県の伝統的な調味料“すりだね”を使った「特製薫り七味」も用意。ごまの香りと鰹のうま味を効かせており、うどんを食べ進めながらの味変にもおすすめだという。
卓上調味料の「塩(天ぷら用)」「七味唐辛子」「特製薫り七味」
■店内製麺・削りたて鰹節で“ライブ感”
4玉同価格を実現するため、同店では店内製麺を採用した。
店舗中央には大型の製麺室を設置。営業中も常時製麺を行い、出来立てを提供する。
製麺室
廣瀬氏は、「工場製麺だと物流費や包材費もかかる。店内製麺の方がコストを抑えられる」と話す。
また、店内入り口付近には鰹節を削る機械を設置。常時削り続けることで、“ライブ感”や香りの訴求につなげる。
鰹節は創業130年の老舗鰹節店から仕入れた粗節を使用。0.02mmの薄さに削ることで、ふわふわとした食感に仕上げている。無料提供で、おかわりにも対応する。
削りたての鰹節を提供する
天ぷらは注文ごとに揚げたてで提供。「大海老天」(319円)は店舗で殻むきを行うなど、和食業態で培ったノウハウも生かす。
だしには、焼きあご、鰹節、宗田節、昆布、煮干しなど国産7種の素材を使用した。

