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「心筋梗塞」で使用する”5つの治療薬”はご存じですか?副作用と注意点も医師が解説!

「心筋梗塞」で使用する”5つの治療薬”はご存じですか?副作用と注意点も医師が解説!

心筋梗塞で用いられる主な治療薬と作用

心筋梗塞で用いられる主な治療薬と作用

心筋梗塞は、目的の異なる複数の薬を組み合わせて治療を行います。ここでは、主な治療薬の種類と働きを解説します。

血液をさらさらにする治療薬

血栓を防ぐために中心となるのが、抗血小板薬です。アスピリンやクロピドグレルなどが使われ、血小板が集まって血栓を作る働きを抑えます。特にステント留置後は、ステント血栓症を防ぐために、アスピリンと別の抗血小板薬を組み合わせる2剤併用抗血小板療法(DAPT)が行われます。一般的には6ヶ月〜12ヶ月ほど続け、その後は1剤での治療に切り替えて継続します。
また、心房細動や左室内血栓を合併している場合には、抗血小板薬に加えて抗凝固薬が使われることがあります。ワルファリンや直接経口抗凝固薬(DOAC)などがこれにあたり、血液を固める仕組みに働きかけて血栓形成を抑えます。

コレステロールを下げる治療薬

心筋梗塞の再発予防には、スタチンなどの脂質異常症治療薬も大きな役割を担います。LDLコレステロールをしっかり下げることで、動脈硬化の原因となるプラークを安定化させ、再び血管が詰まる危険を下げます。それでも目標値に届かない場合や、家族性高コレステロール血症など再発リスクが高い場合には、エゼチミブやPCSK9阻害薬が追加されることがあります。

心臓の負担を軽減する治療薬

β遮断薬は、交感神経の働きを抑えて心拍数や血圧を下げる薬です。これにより、心筋が必要とする酸素の量を減らし、傷んだ心臓を休ませることにつながります。また、ACE阻害薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬は、レニン・アンジオテンシン系に作用して血管を収縮させる物質の働きを抑えます。心筋梗塞の後に心臓が広がって働きが弱くなるのを防ぎ、心不全への進行を抑えます。

血管を拡げる治療薬

硝酸薬は、ニトログリセリンに代表される薬で、静脈や動脈を拡張させます。これによって、心臓に戻る血液量である前負荷や、心臓が血液を送り出すときの抵抗である後負荷が減り、心筋の酸素需要が下がります。冠動脈を広げる作用もあり、胸痛の緩和や心不全の治療に用いられます。一方で、冠動脈のけいれんである冠攣縮が関与している場合には、カルシウム拮抗薬が使われることもあります。

利尿剤

心筋梗塞の影響で心臓のポンプ機能が低下すると、肺に水がたまる肺うっ血や、足のむくみなどの心不全症状が出ることがあります。このようなときに使われるのが利尿剤です。腎臓に働きかけて、体内の余分な水分や塩分を尿として排泄させることで、心臓に戻る血液量を減らし、心臓の負担を軽くします。その結果、呼吸困難やむくみの改善が期待できます。

心筋梗塞の治療薬でみられる主な副作用

心筋梗塞の治療薬でみられる主な副作用

抗血小板薬や抗凝固薬は、出血しやすくなることが大きな副作用です。青あざや鼻血のほか、消化管出血などの重い出血が起こることもあります。スタチンは、筋肉の痛みなどを伴う横紋筋融解症、肝機能障害がみられることがあります。β遮断薬は、血圧低下や徐脈、心不全の一時的な悪化、気管支喘息の誘発や悪化が起こることがあります。ACE阻害薬やARBは、血圧低下や腎機能障害、高カリウム血症がみられ、ACE阻害薬は空咳が出ることがあります。硝酸薬は頭痛やほてり、めまい、血圧低下が起こることがあります。利尿剤は、脱水や電解質異常、腎機能の悪化がみられます。

配信元: Medical DOC

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