なぜ悪夢を見るのか、夢に関しては未だ謎だらけ
「夢というのはいまだ解明されていないことが多く、不眠との関係について言及しにくいのが現状です。もちろんストレスによって悪夢を見るという場合もありますが、そうでないことも。とはいえ見ている本人でさえも記憶があやふやだったりするものなので、客観的に判断したり科学的に解明することは難しいとされています。夢は見たことを覚えているかいないかだけの違いなので、夢を見たからといって睡眠の質がよい悪い、ということはありません」(井坂先生)
脳のスイッチをオフにする自分なりのナイトルーティーンを
「脳を興奮状態から睡眠へと切り替えるために効果的なのが、自分なりの入眠スイッチを持っておくこと。マインドフルネス(瞑想)でもいいですし、結末を知っている本を読んだり、音楽を聴いたりするのもいいです。私の場合は自然と寝られてしまうタイプではありますが、お風呂に入ったあとに好きなハーブティーを飲んで、脚をマッサージ機でほぐして……という流れが定番です。みなさんもご自身が、これで私は眠りにつく! というルーティーンを設定し、自分自身で脳を騙すという作業をやってみてください」(井坂先生)
明るさ、湿度が快適な眠りを左右する
「あまりに暑かったり寒かったりすると当然眠りに悪影響を及ぼすのは想像できるかと思いますが、人によって快適な温度は違うとはいえ、大体24〜26度の25度前後あたりが理想的と言われています。同時に湿度も重要で、50%前後を目安にしてみましょう。また、部屋の明るさも大切。20〜30ルクス(10m先の人の顔や行動が認識できて、誰かが分かるていど)以下がよいと言われています」(井坂先生)
眠りを計測する便利アイテムを活用する
ウエスト部分に挟み込むだけでOK。睡眠研究による蓄積データを基に、アプリと連動させることで睡眠の深さや寝返りの頻度などの可視化が可能に。ブレインスリープ コイン¥8,800(ブレインスリープ)
「実際に自分の睡眠が良質かどうかを測るのは難しいもの。医学的にはこうですよと言っても、本人の体感と一致しないことも。また睡眠誤認といって、本人は眠れていないと感じているのに、調べてみると十分な睡眠を取れている場合もあるんです。その誤差をどう埋めていくかが重要になるのですが、まず自分の睡眠状態を知るために、デバイス等を利用することもオススメです」(井坂先生)
text:KAZUKO MORIYAMA illustration:YUKO SAEKI styling:ERINA KAWASE
otona MUSE 2024年9月号より
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