健康診断の「コレステロール値」の見方と再検査が必要な数値・結果
健康診断ではコレステロールの再検査・精密検査を受診した方が良い結果がいくつかあります。以下のような診断結果の場合にはすぐに病院を受診しましょう。
健康診断の「コレステロール値」に関する基準値と結果の見方
LDLコレステロールが高い場合、HDLコレステロールが低い場合の診断基準の数値があります。
高LDLコレステロール血症:LDLコレステロールが140mg/dL以上
境界型高LDLコレステロール血症:LDLコレステロールが120〜139mg/dL
低HDL血症:HDLコレステロールが40mg/dL未満
LDLコレステロールが高い・HDLが低い状態は体内でコレステロールのバランスが崩れてしまった状態です。この状態が続くと動脈硬化を進行させ、心疾患や脳血管疾患を起こすリスクになります。LDLコレステロールが180mg/dL以上の場合や、生活習慣病や脳血管障害などの有無により薬物療法を考慮します。
健康診断の「コレステロール値」に関する異常値・再検査基準と内容
健康診断でコレステロール値が異常値だった場合、早めに一般内科を受診しましょう。検査の内容は、血液検査の再検査や医師の問診などです。必要に応じて超音波検査など、動脈硬化の進行レベルを診断します。検査費用は検査の項目や内容、医療機関などにより異なります。再検査結果で、脂質異常症と診断された場合には治療が必要です。食事療法と運動療法が基本的な治療法です。また、リスクに応じて薬物療法も行います。
「コレステロール値」の異常で気をつけたい病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「コレステロール値」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
脂質異常症
脂質異常症とは体内の脂質のバランスが崩れた状態です。動脈硬化の進行や心疾患、脳血管疾患を発症するリスクになります。脂質異常症の主な発症原因は、食事や運動などの生活習慣、肥満、遺伝などです。治療の基本は食事療法と運動療法です。まず、適正量のカロリー摂取、肉の摂取を魚や大豆製品に置き換えること、食物繊維の摂取を増やすなどの食事療法が大切です。また、有酸素運動などを行い活動量を増やしましょう。食事療法や運動療法を行っても改善しない場合や合併症がある場合には薬物療法を検討します。健康診断でコレステロールの異常値を指摘されたら早めに一般内科を受診しましょう。
動脈硬化症
動脈硬化とは、動脈の壁が厚くなり血管内が狭くなったり、血管が硬くなった状態です。動脈硬化が進行すると、心疾患、脳血管疾患を発症するリスクになります。動脈硬化の主な原因は脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病やメタボリックシンドローム・肥満・喫煙などです。動脈硬化を予防するには、生活習慣の見直しや脂質異常症などの生活習慣病を改善すること、禁煙が必要です。健康診断でコレステロールの高値、他の生活習慣病やメタボリックシンドロームを指摘されたら、早めに一般内科を受診しましょう。
糖尿病
糖尿病は高血糖が慢性的に続く病気です。血糖値を下げる働きがあるホルモンの作用不足によって起こります。発症の主な原因は遺伝や生活習慣です。高血糖が持続すると血管に障害が現れ、合併症を招くリスクが高まります。糖尿病に特有の合併症は糖尿病性腎症・糖尿病性網膜症・糖尿病性神経障害です。また、インスリンの作用不足(インスリン抵抗性)があると脂質代謝に影響を与えLDLコレステロールを上昇させるといわれています。糖尿病の治療の基本は食事と運動です。食事療法と運動療法で十分な改善効果が得られない場合や合併症がある場合には薬物療法を検討します。糖尿病は初期にはあまり症状が現れません。しかし、血糖値が高い状態が続くと、体重減少や口渇、倦怠感などの症状が現れる場合があります。健康診断で血糖やHbA1cの高値を指摘されたり、症状がある場合は速やかに一般内科を受診しましょう。

