「もずく」は初夏が旬の海藻、「めかぶ」は春が旬のワカメの一部
スーパーの売り場で隣同士に並んでいることが多い、海藻の「もずく」と「めかぶ」。「体に良さそうだけど、栄養にどんな違いがあるの?」と迷ったことはありませんか。見た目やヌメリのある食感はよく似ていますが、実は旬の時期も、豊富に含まれるビタミン・ミネラルの種類も大きく異なります。今回は、それぞれの栄養的特徴や、健康・美容効果を最大限に高める効果的な食べ方を詳しく解説します。
健康や美容に嬉しいイメージがある「もずく」と「めかぶ」ですが、まずはそれぞれのプロフィールの違いからおさらいしていきましょう。

「もずく」は海藻の一種で、ほかの海藻に巻き付いて生息することから“藻付く”という名前が付けられたと言われています。糸のような細い形状が特徴で、主に「沖縄もずく(太もずく)」と「細もずく」の2種類が流通しています。旬は5月~7月頃の初夏で、この時期には新鮮な「生(なま)もずく」が市場に出回りますが、旬を過ぎると塩蔵品や冷蔵品が主流になります。

一方の「めかぶ」は、独立した海藻ではなく、大きく成長したワカメの根元(ねもと)にある、ひだ状に折り重なった部分のことを指します。年中手に入りますが、本来の旬は2月~4月頃の春先で、この時期に新物や生めかぶが出回ります。包丁で細かく刻むことで強い粘りとヌメリが出て、とろとろとした食感になるのが大きな特徴です。
ダイエットには「もずく」、ビタミン・ミネラル補給には「めかぶ」
どちらもヘルシーな食材ですが、栄養成分を比較すると明確な違いが見えてきます。
100gあたりのカロリー(エネルギー)を比較すると、もずくは7kcal、めかぶは14kcalです。
同じ分量で比較した場合、もずくのカロリーはめかぶの半分。どちらも極めて低カロリーですが、よりストイックにウェイトコントロールをしたい時のダイエット向きなのは「もずく」と言えるでしょう。定番の「もずく酢」であれば、お酢に含まれるクエン酸やアミノ酸による脂肪燃焼の促進効果、血糖値・コレステロールの上昇抑制作用も期待できて一石二鳥です。

対して「めかぶ」は、ビタミンやミネラルの栄養バランスが非常に優秀です。もずくと比較すると、体内の水分バランスを調整する「カリウム」が12.5倍以上、骨や歯の健康維持に欠かせない「カルシウム」が3.5倍以上、「マグネシウム」が2.9倍以上、細胞の新陳代謝を促す「ヨウ素」が2.7倍以上、さらに「ビタミンK」は2.2倍以上、「ビオチン」は5.5倍以上も多く含まれています。

そのため、成長期のお子さんや、骨粗(こつそ)しょう症を予防したい世代には「めかぶ」が非常におすすめです。ただし、腎(じん)臓疾患のある方はカリウムの過剰摂取に注意が必要なため、100gあたりのカリウム含有量がわずか7mgと少ない「もずく」を選ぶ方が無難でしょう(※実際に摂取する際はかかりつけ医の指示に従ってください)。

