セレンが不足すると現れる症状とは?メディカルドック監修管理栄養士が一日の摂取量・効果・不足しやすい人の特徴・過剰摂取すると現れる症状・効率的な摂取方法などを解説します。

監修管理栄養士:
山口 恵里(管理栄養士)
病院や高齢者施設で5年、給食管理、栄養管理業務に従事しました。その後、管理栄養士の資格を取得し、現在は育児をしながらフリーランスとして地域の方の家事・育児サポートをさせていただいています。日々の生活を楽しんでいただけるよう、心を込めてサポートしています。
「セレン」とは?

セレンは、人の生命維持に欠かせない必須ミネラルの一つです。これらのミネラルは体内で作ることができないため、食事から摂取する必要があります。ミネラルは必要量の違いによって、1日あたり100㎎以上必要な「多量ミネラル」と、1日あたり100㎎未満の摂取で十分な「微量ミネラル」に分けられます。セレンは微量ミネラルに分類され、抗酸化酵素の構成成分として働き、細胞を酸化ストレスから守る役割があります。酸化ストレスとは、紫外線やストレス、過労などで体内に増える活性酸素によって細胞が傷つくことをいいます。特にグルタチオンペルオキシダーゼという酵素の一部として、過酸化水素や脂質過酸化物を還元して無害化し、体内で酸化の進行を抑える働きをしています。セレンは主に血液中や肝臓、腎臓、筋肉などに存在し、たんぱく質と結合した形で働きます。
※本記事に記載の食品成分値は日本食品標準成分表(八訂)増補2023年成分表の数値(可食部100gあたり)を基にしています。
セレンの一日の摂取量

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、セレンの推奨量が次のように示されています。成人男性は1日あたり30〜35μg、成人女性では25μgが目安です。妊娠中は+5μg、授乳中は+20μgの摂取が推奨されています。
この量は、通常の食事から十分に摂れる範囲であり、魚介類や穀類、豆類などをバランス良く食べていれば不足する心配はほとんどありません。

