魚介類に多い「セレンの不足」で現れる症状は?原因や過剰摂取の症状も管理栄養士が解説!

魚介類に多い「セレンの不足」で現れる症状は?原因や過剰摂取の症状も管理栄養士が解説!

セレンの効果

セレンの効果

抗酸化作用

セレンは、グルタチオンペルオキシダーゼなどの抗酸化酵素の構成成分として働き、体内で発生する過酸化水素や脂質過酸化物を分解します。これらの物質は、ストレスや紫外線、喫煙や過度な運動などによって増え、細胞膜やDNAを傷つける原因となります。セレンを含む酵素が十分に働くことで、こうした酸化によるダメージを抑え、細胞の健全な状態を保つことができます。
また、セレンはビタミンEなど他の抗酸化成分と協調して働くことが知られており、体内の酸化還元バランスを整えるうえで重要な役割を果たしています。これらの働きにより、酸化ストレスの蓄積を防ぎ、健康維持に役立つと考えられています。

免疫機能の維持

セレンは、免疫細胞が正常に働くために欠かせない栄養素です。セレンは、体内で抗酸化酵素の一部として働き、活性酸素による細胞の損傷を防ぎます。これにより、免疫細胞が正常に機能し、体の免疫機能の正常な働きをサポートすると考えられています。
特に、白血球やリンパ球などの防御細胞がウイルスや細菌などの病原体に対応するとき、セレンが十分にあることで抗体の産生や炎症反応の調整がスムーズに行われます。逆に不足すると、免疫応答が弱まり、免疫機能に影響を及ぼす可能性があると報告されています。また、セレンは免疫の過剰反応を抑える働きも持ち、体内のバランスを保つうえで重要です。セレンは免疫機能を正常に保つための調整役として働いています。

甲状腺ホルモンの代謝

セレンは、甲状腺ホルモンの活性化に関わるセレノ酵素(セレンを含む酵素)の構成成分として働いています。甲状腺ホルモンは、体のエネルギー代謝や体温調節、成長などをコントロールする重要なホルモンです。セレンが不足すると、この酵素の働きが低下し、ホルモンの活性化がうまく行われなくなることがあります。その結果、代謝が滞り、冷えや疲れやすさなどの不調につながる場合もあります。
一方で、適切な量のセレンを摂ることで、甲状腺ホルモンの働きが保たれ、体のエネルギー生産や体温の維持がスムーズに行われます。

セレンの多い食品

セレンの多い食品

魚介類

魚介類はセレンの供給源として最も優秀な食品群です。セレンは、まぐろ(めばち/赤身/生)75μg/100g、かつお(秋獲り/生)100μg/100g、いわし(まいわし/生)48μg/100g、さば(まさば/生)70μg/100g、かに(ずわいがに/生)97μg/100gなどに多く含まれています。

肉類(特に内臓)

肉類では通常の赤身よりも内臓(じん臓や肝臓)にセレンが多く含まれるのが特徴です。豚のじん臓には240μg/100g、牛のじん臓には210μg/100g、にわとりの肝臓には60μg/100g含まれており、日常的に食べる頻度は高くないかもしれませんが、レバーなど内臓を使った料理はセレンの供給源として非常に優秀です。

穀類

穀類にも一定量のセレンが含まれ、主食からの摂取源になります。マカロニ・スパゲッティ(乾)には63μg/100gのセレンが含まれています。その他、小麦(輸入/硬質)54μg/100gや、そば(生)にも24μg/100gのセレンが含まれています。

配信元: Medical DOC

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