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「女性が心電図検査」に引っかかる原因はご存じですか?注意点も医師が解説!

「女性が心電図検査」に引っかかる原因はご存じですか?注意点も医師が解説!

心電図検査に引っかかる女性に多い原因とは?

心電図結果で異常を指摘されても、すぐに治療が必要とは限らず、経過観察となることもあります。女性の場合に起こりやすい心電図変化に関してご説明いたします。

女性ホルモンの減少によるST低下

心電図における「ST」や「T波」とは、心電図の波形の一部のことで、心臓の筋肉に血液が十分に届いているかなどを考えるうえで参考になる部分です。ST低下とは、ST部分が通常より低く見える心電図所見です。狭心症など心筋への血流不足を疑う所見として見られることがあります。更年期前後には、女性ホルモン、とくにエストロゲンを中心にホルモンの分泌が不安定になります。こうしたホルモン環境の変化は、自律神経や血管の反応、心拍数の変動に影響することがあります。こうした背景もあり、中年以降の女性では明らかな狭心症の症状がない場合でも、ST低下やT波の変化などのST-T変化を指摘されることがあります。ただし、狭心症があるかどうかは、症状や危険因子、過去の心電図との比較を含めて判断することが大切です。胸痛、胸の圧迫感、息切れなどの症状がある場合には、医療機関、とくに循環器内科を受診しましょう。

非特異的心電図異常

健診では、「非特異的心電図異常」というより、「非特異的ST-T変化」と記載されることが多いかと思います。心電図のST-T部分は主に、心臓の筋肉が電気的に回復していく過程を反映する部分で、男性と女性で見え方に差があることが知られています。この違いにはテストステロンなどの性ホルモン、心拍数、自律神経、胸郭内での心臓の位置などが関係すると考えられています。これらのことから、女性では明らかな心疾患がなくても、非特異的ST-T変化を指摘されることがあります。

精神的ストレスや緊張

女性は男性と比べて平均的に心拍数が高いとされ、心拍数が上がると、ST-T部分の見え方が変わることがあります。過換気、不安、寒さ、検査中の力みでも、ST-T部分に変化があるように見えることがあり、精神的ストレスや緊張でもST-T変化を指摘されることがあります。

「心電図検査」の見方と再検査が必要な結果

再検査・精密検査を受診した方が良い結果がいくつかあります。以下のような診断結果の場合にはすぐに病院に受診しましょう。

「心電図検査」の結果の見方

結果は通常、以下のような判定区分で評価されます。

A:異常なし

B:軽度異常

C:要再検査・生活改善

D:要精密検査・治療

E:治療中

C〜Eと判定された場合には、再検査や専門医の受診が必要となります。CやDとなる所見の例を示します。
【主な心電図所見の例】

①電気軸の異常:右軸偏位、左軸偏位(心臓の電気的な向きが右または左に偏っている可能性がある)

②Q波異常:境界域Q波、異常Q波(心筋梗塞などが疑われる)

③R波異常:R波増高不良(心筋梗塞などが疑われる)、両室高電位(心肥大などが疑われる)

④心肥大:右室肥大、左室肥大、両室肥大(心臓の筋肉が厚くなっている可能性がある)

⑤ブルガダ型ST-T異常:ブルガダ症候群(心臓に構造的な異常がないにもかかわらず、危険な不整脈が起こる病気)が疑われる

⑥ST上昇:心筋梗塞や心筋炎などの可能性がある

⑦ST低下:狭心症などによる心筋虚血の可能性がある

⑧QT間隔異常:QT間隔延長、QT間隔短縮(心室頻拍などの危険な不整脈と関連することがある)

【主な不整脈の例】

①洞不全症候群:洞結節の働きが低下し、脈が遅くなる

②2度または3度(完全)房室ブロック:心房から心室にうまく電気が伝わらない

③発作性上室頻拍、心房粗動、心房細動:心房や房室結節周辺など、心室より上の部分が関わる不整脈で脈が乱れたり、速くなったりする

④心室頻拍:心室が起源の脈が速くなる不整脈

⑤期外収縮:通常より早いタイミングで脈が出る不整脈

「心電図検査」の再検査基準と内容

心電図検査でC、Dの場合には再検査が必要と判断されることがあります。健診を受けた医療機関、またはかかりつけ医を受診しましょう。なお、詳しい検査は、性別にかかわらず、主に循環器内科で行います。主な検査は以下のとおりです。

①心エコー:心臓の形や動きを確認します

②ホルター心電図:電極をつけたまま普段どおりに過ごし、1日から7日間程度、連続して心電図を記録します

③トレッドミル、エルゴメータ(運動負荷心電図):運動しているときの心電図変化を調べます

④心臓CT、負荷心筋シンチグラフィー:冠動脈の狭窄や、心筋への血流不足がないかを調べます

⑤心臓MRI:心筋症や心筋炎など、心筋そのものの異常を調べます

緊急度や受診までの期間に関して明確な基準はありませんが、胸痛や胸の圧迫感、強い動悸やめまい、失神などの明確な症状がある場合には、速やかに受診しましょう。経過観察となった場合の受診間隔は、3か月、6か月、12か月のいずれかになることが多く、結果に応じて医師が判断します。再検査の結果によって治療方針が決まります。

頻脈性不整脈:薬物療法やカテーテルアブレーション

徐脈性不整脈:場合によってはペースメーカ植込み術

狭心症などが疑われる場合:冠動脈造影検査を追加で行い、必要に応じて冠動脈ステント留置術などが選択されます

配信元: Medical DOC

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