「心電図検査」で発見できる病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「心電図検査」で発見できる病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
不整脈(心房細動など)
不整脈には急に脈が速くなるものや、逆に遅くなりすぎるものがあります。心房細動は脈が速くなったり、不規則になったりする代表的な不整脈です。心房内に異常な電気信号が発生することにより、心房が規則正しく収縮できなくなります。その結果、脈が乱れた状態になり、動悸、胸の不快感、息切れ、めまいなどの症状が出ることがあります。発作の時は横になって安静にします。安静にしても症状が落ち着かない場合や、強い動悸、胸痛、息切れ、めまい、失神などがある場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。不整脈の種類によって対処法は様々に異なりますが、心房細動の場合には、薬物療法やカテーテルアブレーション(入院して行う、不整脈のカテーテル治療)などが検討されます。とくに心房細動は放置すると脳梗塞のリスクが高まることがあります。早めに循環器内科を受診し、必要に応じて抗凝固療法やカテーテルアブレーションなどの治療を検討することが大切です。
狭心症
狭心症は、心臓に血液を送る冠動脈が狭くなり、心臓に必要な酸素や栄養が届きにくくなることで起こる病気です。多くは動脈硬化が原因ですが、冠動脈が一時的にけいれんすることで起こる冠攣縮性狭心症もあります。運動時や、坂道を上った時などに、胸の痛みや圧迫感、みぞおち・のど・あご・歯・左腕・左肩の痛みを感じることがあります。症状が数分程度で落ち着くこともありますが、以下のような場合には注意が必要です。
初めて症状が出た
短時間で改善しても症状を繰り返す
胸痛や圧迫感などの症状が20分以上続く
このようなときは、冠動脈が詰まりかけているサインかもしれないため、救急車を要請する、または救急外来を受診しましょう。
心筋梗塞
狭心症と似ていますが、心筋梗塞の場合は冠動脈が詰まることで、心臓の筋肉に必要な血液が流れなくなり、心筋が壊死してしまう病気です。一度詰まると胸痛、胸部圧迫感などの症状が持続し改善せず、筋肉の壊死が進んでしまうため、早急な治療が必要です。治療は主に循環器内科で行い、冠動脈造影検査やカテーテル治療などの専門的治療が必要になります。胸の痛みや圧迫感が続く場合は、速やかに救急車を要請しましょう。
女性が心電図検査をスムーズに受けるためのポイントは?
リラックスして心電図検査に臨むためのポイント
心電図検査では、ベッドに仰向けになり、できるだけ体の力を抜いて検査を受けます。緊張して肩や腕に力が入ると、筋肉の動きによるノイズが入り、心電図の波形が乱れてしまうことがあります。検査前は数回深呼吸をして気持ちを落ち着け、検査中は普段どおり静かに呼吸しましょう。
肌が弱い場合の事前申告と金属類への配慮
通常の心電図検査では短時間で終わるため、皮膚トラブルが起こることは多くありません。肌が弱い方、テープでかぶれやすい方、アルコール消毒で赤くなりやすい方は、検査前にスタッフへ伝えておくと安心です。腕時計やブレスレットは、電極をつける位置に重なる場合は外すことがあります。通常の腕時計が必ず心電図波形を乱すわけではありませんが、電極を正しく装着するために、医療機関によっては検査前に外すよう案内されることがあります。

