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「プリン体が多い飲み物」はアルコール以外で何がある?尿酸値との関係も管理栄養士が解説

「プリン体が多い飲み物」はアルコール以外で何がある?尿酸値との関係も管理栄養士が解説

プリン体を過剰摂取すると現れる症状

プリン体を過剰摂取すると現れる症状

痛風発作(急性関節炎)

血中の尿酸値が高い状態が続くと、結晶化した尿酸塩が関節に沈着し、急性関節炎を引き起こします。足の親指の付け根に起こりやすく、突然の激しい痛みと腫れ・発赤・熱感を伴います。「風が当たるだけでも痛い」といわれるほどの激痛が特徴で、発作は数日で自然に治まることが多いですが、高尿酸血症が続く限り繰り返す可能性があります。

尿路結石

尿中の尿酸濃度が高まると尿酸が結晶化し、腎臓や尿管・膀胱などに結石が形成されることがあります。結石が尿管を塞ぐと背中から脇腹にかけての激しい痛みや血尿を伴うことがあります。

腎機能障害(痛風腎)

尿酸結晶が腎臓に沈着すると炎症を引き起こし、腎臓の働きが低下することがあります。この状態は「痛風腎」と呼ばれ、近年の研究では高尿酸血症そのものが慢性腎臓病(CKD)の発症や進行に関係していることも示唆されています。

プリン体を過剰摂取した時の対処法

プリン体を過剰摂取した時の対処法

プリン体を過剰に摂取してしまった場合でも、日常生活の中で対処できることがあります。ただし、すでに尿酸値が高い状態や痛風の症状がある場合は、医療機関への受診が優先されます。

水分をこまめに補給する

尿酸は尿として排泄されるため、水分を十分に摂ることで尿量が増え、尿酸の排泄をサポートし、健やかなサイクルを保つのに役立ちます。飲水量は1日の尿量を2,000mL以上に保つことを目標にします。水や麦茶を中心に補給し、果糖を含む清涼飲料水やスポーツドリンクは避けましょう。なお心臓や腎臓に疾患がある場合は、医師の指示に従って水分量を調整してください。

食事内容を見直す

プリン体の摂取量は1日400mgを目安に抑えることが基本です。レバーや魚の干物などの高プリン体食品は、摂取頻度と量に配慮しましょう。プリン体は水溶性のため、肉や魚は茹でる・煮るといった調理法を取り入れることで煮汁に溶け出し、摂取量を抑える工夫が可能です。ただし、煮汁やスープを飲み干すとその分も摂取することになるため注意が必要です。一方、乳製品・卵・豆腐・野菜・海藻・きのこ類はプリン体が比較的少なく、栄養バランスを整えるうえで積極的に取り入れたい食品です。また、野菜や海藻、きのこ類などを含むバランスのよい食事は、結果として尿をややアルカリ性に傾け、尿酸が排泄されやすい環境づくりに寄与するとされていますが、食品そのものの酸性・アルカリ性が体内の状態に直接反映されるわけではない点には留意が必要です。

適度な有酸素運動を行う

有酸素運動は肥満対策に役立ち、尿酸値を適正に保つ一助となります。歩行・ジョギング・サイクリングなど脈が少し速くなる程度の運動を、1回10分以上・1日合計30〜60分程度行うことが推奨されています。一方で短時間の激しい無酸素運動はエネルギー源であるATP(アデノシン三リン酸)が大量に消費・分解され、その過程でプリン体が生じて尿酸産生が増加するため、尿酸値を一時的に上昇させる可能性があります。そのため運動の強度には注意が必要です。運動時は発汗による脱水を防ぐため、水分補給を忘れずに行いましょう。なお、尿酸値がすでに高い場合や痛風の既往がある場合は、運動の内容について医師に相談の上で行うことが勧められます。

「プリン体の多い飲み物」についてよくある質問

「プリン体の多い飲み物」についてよくある質問

ここまでプリン体について紹介しました。ここでは「プリン体の多い飲み物」についてよくある質問に、メディカルドック監修管理栄養士がお答えします。

アルコール以外でプリン体が多い飲み物はありますか?

堀越 千聡(管理栄養士)

アルコール以外ではプリン体が特に多い飲み物はほとんどありませんが、果糖を含む甘味飲料や一部の健康飲料には注意が必要です。
アルコール以外の飲み物では、プリン体含有量が特に多いものはほとんどありません。ただし、清涼飲料水や果汁100%ジュース、コーラ、エナジードリンクなどに含まれる果糖(フルクトース)は、体内で尿酸の産生を促進することが知られており、プリン体そのものではなくても尿酸値を上昇させる可能性があります。そのため、尿酸値が気になる場合は、甘味飲料の過剰摂取に注意が必要です。また、ごく一部ではありますが、ビール酵母やクロレラ、スピルリナなどを原料とした健康飲料には、原料由来のプリン体が比較的多く含まれている場合があります。これらを健康維持の目的で継続的に摂取している場合には、摂取量に配慮することが重要です。

編集部まとめ

プリン体は、核酸やエネルギー源(ATP)の構成成分として生命維持に不可欠な物質です。一方で、過剰になると体内で尿酸が増加し、高尿酸血症や痛風、尿路結石、腎障害などのリスクを高める可能性があります。そのため、プリン体の摂取量は1日400㎎を目安とし、高プリン体食品や果糖を含む飲料の過剰摂取を控えることが重要です。あわせて、十分な水分補給や、乳製品・野菜・海藻類などを取り入れたバランスの良い食事、さらに適度な有酸素運動を継続することで、尿酸値の適正な管理につながります。

「プリン体」と関連する病気

「プリン体」と関連する病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

代謝・内分泌系の病気

高尿酸血症

痛風(痛風発作)

腎・泌尿器系の病気

尿路結石

痛風腎(腎障害)

慢性腎臓病(CKD)

「プリン体」と関連する症状

「プリン体」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

関節の激痛

足の親指の付け根の腫れ

背中や脇腹の痛み

血尿

耳介のしこり(痛風結節)

参考文献

高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版 – Mindsガイドラインライブラリ

プリン体|e-ヘルスネット|厚生労働省

配信元: Medical DOC

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