自然に触れるとどんな健康効果が期待できる?

自然に触れることで得られる効果は、私たちの気分の面だけにとどまるものではありません。近年の研究では、体そのものの健康にもよい影響を及ぼすことが報告されています。ここでは、自然に触れることで期待できる健康効果を、3つに分けて見ていきましょう。
ストレスホルモンの低下
森林の中で過ごすと、ストレスの指標である唾液中コルチゾールが下がると報告されています。都市の環境と比べた場合に、森林内では数値が低くなる傾向がはっきりと確認されているのです。ストレスがやわらぐことは、心身の不調を未然に防ぐうえで大切な要素といえるでしょう。緑の中で深呼吸する時間を持ちたいものです。
免疫機能の活性化
森林浴によって、免疫を担うNK細胞のはたらきが高まることが報告されています。ある研究では2泊3日の森林浴でNK活性が上昇し、その効果が一定の期間続いたとされています。NK細胞はがん細胞などを攻撃する細胞であり、その活性化は大きな注目を集めているのです。免疫の面からも自然の力が見直されています。
血圧の安定
自然の中での散策によって、高めの血圧が下がる傾向があると報告されています。高齢者を対象とした研究においても、森林散策の前後で血圧の有意な低下が確認されました。リラックスして自律神経が整うことが、血圧の安定へとつながると考えられているのです。穏やかに歩く時間が、体を内側からいたわります。
セロトニンの分泌が増えるのは「都会の公園を散歩」と「週末の森林浴」どっち?

結論からいえば、両者を直接比べた研究は現時点で確認できていません。そのうえで医学的に考えると、平日の公園散歩は太陽光とリズム運動の効果を得やすい点が魅力です。一方で週末の森林浴には、ストレスの軽減や免疫機能への効果が報告されています。毎日の習慣には公園散歩を、休日のリフレッシュには森林浴をと、両方を上手に使い分けるのがよいでしょう。

