自然に触れるとどんな病気を予防できる?

自然に触れる習慣は、特定の病気のリスクを下げてくれる可能性が指摘されています。セロトニンの分泌やストレスの軽減を通じた効果が、その背景にあると考えられています。ここでは、予防につながると期待される代表的な3つの状態について紹介していきましょう。
うつ病
うつ病が起こる一因として、脳内のセロトニンの不足が関係していると考えられています。太陽光を浴びる習慣はセロトニンを増やし、気分の落ち込みを防ぐ助けになってくれます。特に日照時間が短くなる冬の時期は、意識して光を浴びることが予防につながるでしょう。晴れた日は外に出る習慣を持ちたいものです。
不眠
日中につくられたセロトニンは、夜になると眠気を促すメラトニンへとつくり替えられます。そのため日中に分泌をしっかり増やしておくことが、夜の自然な眠りを支える土台になるのです。朝に光を浴び、日中に体を動かす習慣は、不眠の予防に役立つと考えられています。日中の過ごし方が夜の眠りを左右します。
生活習慣病
自然の中で過ごすと、高めの血圧が下がりストレスがやわらぐことが報告されています。こうした体の変化は、高血圧をはじめとする生活習慣病の予防につながる可能性があるのです。適度な運動を兼ねた自然の中での散策は、体にやさしい健康習慣といえるでしょう。楽しみながら無理なく続けられる点も魅力です。
「セロトニンと自然」についてよくある質問

ここまでセロトニンと自然について紹介しました。ここでは「セロトニンと自然」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ガラス越しでも日光浴になるのでしょうか?
関口 雅則 医師
ガラス越しであっても、明るさによって体内時計を整える効果はある程度期待できます。ただしガラス越しでは光の量が減るため、セロトニン神経を十分に刺激するには光量が足りないことがあります。セロトニンを増やす目的であれば、できれば短時間でも屋外に出るのがおすすめです。朝の散歩を取り入れると、光とリズム運動の両方の効果が同時に得られるでしょう。
まとめまずは毎朝の短い散歩から、自然に触れる習慣を積み重ねましょう
セロトニンは心と体を支える大切な神経伝達物質であり、自然に触れると分泌が促されます。太陽光やリズム運動、そしてストレスの軽減が、分泌を増やす主な要因と考えられています。公園の散歩と森林浴には、それぞれに異なる良さがあるものです。気負わず、まずは毎朝の短い散歩から始めてみてはいかがでしょうか。日々の小さな習慣の積み重ねが、やがて心身の健康へとつながっていきます。
「セロトニン」と関連する病気
「セロトニン」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
精神・神経系
うつ病不安症片頭痛月経前症候群更年期障害セロトニン症候群
セロトニンの乱れは、気分や睡眠など全身に影響します。気になる症状が続く場合は、自己判断せず医療機関に相談しましょう。
「セロトニン」と関連する症状
「セロトニン」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
気分の落ち込み
不眠
イライラや不安感
倦怠感や意欲の低下
頭痛これらの症状はセロトニンと関わることがありますが、原因はさまざまです。長引くときは早めに受診し、専門医に相談してください。
参考文献
セロトニン|厚生労働省 健康日本21アクション支援システム
セロトニン欠乏脳 ―キレる脳・鬱の脳を鍛え直す―|Health and Behavior Sciences
森林浴がヒトNK細胞を活性化させ、その持続効果が認められた!|森林総合研究所・日本医科大学
生理実験の効果|森林セラピーソサエティ
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