難病「多発性硬化症」はご存じですか?症状・原因・診断・治療法も医師が解説!

難病「多発性硬化症」はご存じですか?症状・原因・診断・治療法も医師が解説!

多発性硬化症の症状

多発性硬化症の症状

多発性硬化症では、炎症や脱髄が起こる場所によって現れる症状が大きく異なります。よくみられる症状として、視力低下や物が二重に見えるなどの視覚障害、手足や顔のしびれなどの感覚障害、力が入りにくい、歩きにくいなどの運動障害があります。

そのほかにも、ふらつきやめまい、排尿・排便のトラブル、疲れやすさ(疲労感)、もの忘れや集中力低下(認知機能障害)、感情の不安定さなど、多彩な症状が組み合わさって現れ、症状がよくなったり悪くなったりを繰り返す(再発と寛解)ことが特徴です。

多発性硬化症の検査と診断

多発性硬化症の検査と診断

問診や神経学的診察に加えて、脳や脊髄のMRI検査、脳脊髄液検査、誘発電位検査、血液検査などを組み合わせ、病変が時間的・空間的に多発しているかを慎重に評価します。

多発性硬化症の検査方法

まず問診と神経学的診察で症状の出方や神経の障害部位を確認します。そのうえで、脳や脊髄の病変を調べるMRI検査、髄液中の炎症や免疫異常を調べる脳脊髄液検査、神経伝導の遅れを調べる視覚・聴覚・体性感覚などの誘発電位検査が行われます。

さらに、類似の病気との鑑別や自己抗体の有無を確認するための血液検査、歩行速度や手先の動きなどを評価する機能検査も組み合わせ、総合的に診断します。

多発性硬化症の診断基準

多発性硬化症の診断は、症状と検査所見から、中枢神経の脱髄病変が時間的多発(異なる時期に起こる)と空間的多発(脳や脊髄の複数の部位に生じる)の両方を満たすかどうかを確認します。

現在は国際的なMcDonald(マクドナルド)診断基準が用いられており、問診や神経学的診察に加えて、脳・脊髄MRI、脳脊髄液検査(オリゴクローナルバンドなど)、誘発電位検査の結果を組み合わせて、ほかの病気で説明できない場合に多発性硬化症と診断します。

配信元: Medical DOC

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