書籍『子ども脳疲労』(著:成田奈緒子/日本文芸社)は、小児科専門医である著者が、現代の子どもに起きているその“見えにくい変化”と、回復に必要な生活習慣を解説した一冊です。
今回は、夜型化のループや平日と週末のリズム差など、子どもの脳疲労の原因となる生活習慣について、一部抜粋してお届けします。

夜型化すると、子どもの脳は回復できない

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遅寝のリズムは脳疲労をためる
子どもの生活リズムは、思っている以上に家庭の影響を受けています。何時に夕食を取るか、何時にお風呂に入るか、何時に眠りにつくか。こうした流れは、子どもひとりで決められるものではありません。多くの場合、親の生活リズムに合わせて形づくられていきます。
たとえば、仕事で親の帰宅が遅くなると、どうしても夜の時間が後ろにズレ込みます。家族そろって食事をしたい、顔を合わせて話をしたい。そう思うと、就寝時刻はどうしても遅くなります。こうした日々が続くと、知らないうちに夜型の生活が定着していきます。
夜型の生活が続くと、脳の回復がなかなか追いつきません。単に睡眠時間が短くなるだけでなく、体内のリズムが整いにくくなるからです。朝は何とか起きられていても、日中の余力が少ない状態が長く続き、「いつも疲れている状態」が当たり前になってしまいます。
夜は、脳にとって大切な回復の時間帯です。この時間帯にしっかり休めない状態が続けば、疲れは翌日に持ち越されます。一日で回復しきれない疲れが、少しずつ積み重なっていってしまうのです。
夜型化に気づいたとき、いきなり早寝させようとする必要はありません。普段遅くに寝ている子どもを無理に早く寝かせようとしても、うまく眠れずかえって負担になります。まずは、朝に早起きさせることからはじめてみてください。最初はなかなか寝覚めがよくないかもしれませんが、習慣化していくうちにスッキリと起きられるようになります。早く起きれば、その分、眠くなる時間帯も早まるため、無理なく朝型化していくことができます。
