早いうちからの習い事はさせない
「からだの脳」を育てる生活リズムが優先
親御さんのなかには、早いうちから子どもに習い事をさせる人が多くいます。周囲が塾や習い事に通いはじめると、出遅れてはいけないという思いも生まれます。少しでも早く力を伸ばしてあげたい。その焦りは、わが子を大切に思う気持ちから出てくるものです。
しかし、その結果、予定が増えていきます。放課後は習い事、週末も練習や試合。学ぶ機会が増えること自体は悪いわけではないものの、まだ土台が整っていない時期に負荷を重ねると、疲れがたまってしまうばかりであまりいいことがありません。とくに小さいころは、まず「からだの脳」を育てることが優先です。
からだの脳は、規則正しい生活リズムのなかで育ちます。朝日を浴びて目を覚まし、毎日ほぼ同じ時刻に食事を取り、暗くなったら眠る。そうした繰り返しのなかで、自律神経の働きが安定していきます。体が整ってはじめて、その上に集中力や思考力が積み上がるのです。
もし習い事で帰宅が遅くなり、食事や就寝の時刻が乱れれば、疲れは抜けにくくなります。眠りが浅くなれば、翌日の活動にも影響が出ます。子どもの力を伸ばす機会を増やしたつもりが、かえってその土台を弱らせてしまうこともあるのです。
成長を促す方法は、何かを足すことだけではありません。むしろ、余計な負担を減らすことのほうが効果的です。朝きちんと起きられる、落ち着いて食事ができる、夜にしっかり眠れる。その基本が守られていれば、子どもはすくすくと育っていきます。
とくに、5歳くらいまでは早く寝かす、朝起きられるようになる、これで十分です。子どもが自分から好きなことを見つけられるようになるためにも、まずは脳疲労をためないことを目指しましょう。
