生活リズムのためのスケジュールは決めすぎない
ゆとりがなければ疲れは癒やせない
子どもの脳を疲労から守るために、生活リズムを整えることは大切です。朝早く起きること、毎日ほぼ同じ時刻に3食を取ること、夜はしっかり眠ること。こうした基本が保たれていれば、脳の働きは安定しやすくなります。土台が安定することで、日中の集中力が保たれ、気分の波も小さくなり、結果として毎日を穏やかに過ごしやすくなります。
ただし、それがいつの間にか「完璧な生活を目指す」ことに変わっていないか注意が必要です。やることが明確であるほど安心感は得られますが、その一方で、息を抜く時間は削られていきます。整然とした毎日は一見理想的に見えても、心のどこかで時計を気にする状態が続けば、それ自体が負担になってしまうのです。
とくに子どもは、予定通りに動ける日ばかりではありません。気分が乗らない日もあれば、思いがけず何かに夢中になって時間を忘れる日もあります。友だちとケンカして気持ちが揺れる日もあるでしょう。そのたびに軌道修正を急ぎ、「予定通りに戻さなければ」と働きかけ続けると、生活そのものが窮屈に感じられます。子どもに健康的な生活を送らせるつもりが、結果として疲れをため込む構造になってしまえば本末転倒です。
