「伝説のビッグマウス騒動」を重ねる声も
1989年(平成元年)の日本シリーズ、近鉄対巨人で起きた「伝説のビッグマウス騒動」を重ね合わせる声も上がっている。
「サッカー日本代表の塩貝選手の発言を聞いて、近鉄の加藤哲郎の“巨人はロッテより弱い“と言ったビッグマウスインタビューを思い出したのはジジイだからかな…若い人にはわかんねぇだろうな」
「塩貝の発言を聞いて加藤哲郎を思い出した。彼自身の口からは『巨人はロッテよりも弱い』などと一言も発していないにもかかわらずインタビュアーの誘導に乗ってしまったのが彼の敗因であった。メディアは記事のキャッチーな見出しを作りたいので本人の想いとは異なった形で話しが展開していく」
実際、加藤は当時のインタビューで「(巨人打線は)大したことなかった」と語りはしたが、「巨人はロッテより弱い」とは一言も発していない。インタビュアーから「ロッテの方が強かった?」と問われ「どっちが怖いかと言ったら、ロッテかなぁ」と返答したのが翌日の新聞で「巨人はロッテより弱い」という見出しとなって一人歩きしたという。その後、怒りに震えた巨人が第4戦から4連勝で逆転日本一を果たした経緯は、今なお語り継がれている。
今回の塩貝の発言についても、同様のメディア「切り取り」問題を指摘する声があった。
「塩貝選手の真意が全然伝わってないな。悪意ある切り抜きでメディアの手のひらで踊らされてる。そっちのほうが問題視されるべきなのに。snsで世界中から何万、何十万人もの大群衆に叩かれているように見えても実人数は極小。塩貝選手はまったく気にする必要ない」
「W杯で返すしかない」
試合から一夜明け、塩貝は取材陣の前でこう語った。
「僕らが負けたんで、どういう声があろうとそれは自由です。今更あの発言を別に撤回しようとかないし、このままでは終われないと思う」
「この借りは絶対に返さないといけない。W杯でこういう悔しい思いをした。それはW杯で返すしかない」
日本は1998年フランス大会から8大会連続8度目のW杯に臨んだが、ブラジルに敗れ32強でベスト16進出はならなかった。「撤回しない」という21歳の言葉は、次の4年間への静かな宣戦布告でもある。

