膠原病の主な疾患別の特異的な自己抗体検査
膠原病には、病気ごとに特徴的な自己抗体があります。検査結果は、病気の種類や治療方針を考える手がかりになります。
全身性エリテマトーデス(SLE)に関連する検査項目
SLEは、抗dsDNA抗体や抗Sm抗体を調べます。抗dsDNA抗体は、病気の活動性やループス腎炎の状態と連動することがあります。血栓症や流産のリスクに関係する抗リン脂質抗体が陽性になる場合もあります。
関節リウマチに関連する検査項目
関節リウマチは、抗CCP抗体やリウマトイド因子(RF)を調べます。抗CCP抗体は、早期診断や将来的な関節破壊のリスクを考える材料になります。
シェーグレン症候群に関連する検査項目
シェーグレン症候群では、抗SS-A抗体や抗SS-B抗体を調べます。抗SS-A抗体はシェーグレン症候群で陽性になることがありますが、ほかの膠原病でも陽性になる場合があります。
血液検査だけで膠原病は確定できない?
血液検査は診断の手がかりになりますが、異常値が出ても膠原病とは限りません。症状や診察所見などをあわせて判断します。
抗核抗体陽性でも膠原病ではないケースとは?
抗核抗体は、膠原病がなくても陽性になることがあります。女性や高齢の方でみられやすく、慢性的な感染症、一部の薬剤、白血病やホジキンリンパ腫などの血液の病気に伴って陽性になる場合もあります。
血液検査と症状を組み合わせた診断の重要性
診断は、血液検査に加えて、関節痛や皮疹などの症状、診察所見、尿検査、関節エコーやMRIなどの画像検査を確認します。必要に応じて、組織の一部を採取する生検も行います。

